ワーママが転職をするときに「派遣」という働き方があります。一般的にパートなどは直接雇用であり働き方などの条件は直接会社に交渉しなければなりません。一方、派遣はママのスキルや経験、勤務時間などに応じた仕事を派遣会社が交渉し紹介してくれるので、育児をしながら仕事を探すことが困難なワーママ にとってメリットは大きいです。

ではワーママが派遣で働くことは全てメリットだらけなのかというとそうではありません。派遣の仕事は必ず契約更新されるわけではなかったり、契約途中での退職は基本的にできなかったりとデメリットはあり、人によっては合わないと感じる人もいます。

しかし私のママ友の中には派遣会社で長期間働いている人も実際にいます。ママによっては派遣会社は残業もなく自分の条件にあった働き方ができるため働きやすいと感じる方も多くいます。

ではどのようなワーママ が派遣に向いているのでしょうか。ここではワーママが派遣で働くために知っておくべきメリット・デメリットの知識と派遣会社で働くコツをお伝えしていきます。

ワーママは派遣はやめたほうがいいのか?正社員から派遣に転職で後悔する理由

ワーママが正社員から派遣に転職した際に後悔することは実際にあります。では「ワーママは派遣はやめておいた方がいい」と言われる理由とは何があるのでしょうか。ここでは正社員から派遣に転職した際のデメリットについて以下に説明していきます。

  • 派遣切りにあう可能性がある

パートや正社員はよほどのことがない限り契約終了を言い渡されることはありません。しかし派遣の場合はママの働き方や評価によって契約更新されないこともありますのでパートや正社員やパートよりも雇用は不安定となります。

また会社側の都合で派遣切りにあうリスクもあります。もちろん正社員であっても会社都合での退職はありますが、派遣の方が確率は高くなります。なぜなら派遣はもともと最長3年間の契約であるため契約を切りやすいといった事があるからです。以下は厚生労働省による派遣に関する案内になります。

このように同じ事業所で3年を超えて働くことは基本的にできないと記されています。また派遣社員が会社が求める水準に達していない場合、3年未満でも契約を終了されることもあります。さらに一定の手続きを経れば3年を超えて働くことはできますが異なる課への異動が必要になります。このように派遣社員として働くことは安定して働けないリスクがあります。

しかし派遣であっても5年以上働いたら無期雇用契約に転換できます。以下は無期転換ルールの厚生労働省による案内になります。

このように派遣であっても派遣元の企業に通算5年以上、雇用されれば契約期間であればいつでも無期労働契約への転換申請ができます。しかし部署異動をしなければならなかったり以前ように働けなくなる可能性もあり働きにくさを感じるかもしれません。

  • パートよりは時給はいいが賞与はない

パートやアルバイトよりも時給は高い場合がほとんどですが正社員のように賞与や退職金はありません。また正社員であれば雇用期間が長くなると給与も上がっていきますが派遣の給与は雇用されても最長3年ですので給与が上がることはありません。そのため正社員と同じ仕事をしていても年収は下がります。

  • スキルアップが難しい

基本的に同じような仕事を任されるため仕事のスキルアップをする機会は正社員の時のようにはいきません。私も独身のときに派遣会社に登録して働いたことがあります。私の仕事は正社員の補助的な役割で責任ある仕事は正社員の方がしていました。

その分時間にはきっちり終了し正社員で働くよりはストレスや負担は少なかったです。しかしずっとそのポジションで働き続けていくことはスキルアップはしにくいため給与アップなども難しいことが多いです。

また同じスキルを持つ人材であれば吸収力の高い若年者が採用されます。そのためスキルアップできずに年齢を重ねると仕事の紹介が減ってしまうことにもなります。派遣社員を続けて行くことは将来のスキルアップに繋がらず働ける求人も減っていくリスクがあります

  • 急な休みが取りにくい

正社員のときは子供の急な休みに対して対応してくれることが多いです。しかし派遣社員は派遣先の会社と契約して働いていますので急な休みに対してシビアな会社もあります。次の契約更新にも関わってくることもありますので子持ちママにとっては働きにくさを感じると思います。

しかし派遣先の会社によっては子供の熱での急な休みがあっても契約更新をしてくれることもあり、そこは紹介元の会社によるといった状態になります。

このように正社員から派遣に転職した場合、上記のようなデメリットがあります。このようなデメリットを理解しないまま派遣に転職すると「こんなはずじゃなかった」と転職を後悔することになりかねません。

そのため派遣に転職した際のデメリットをしっかり理解し納得した上で転職することが大切になります。デメリットをカバーするためには子供の急な熱の時の対応を考えておくこと・スキルアップや給与アップなどよりも「残業がない」「家庭との両立を優先する」といった働き方にシフトするという気持ちで転職することが重要です。

ママが派遣で働くメリットとは

では派遣に転職することはデメリットばかりなのでしょうか。ワーママこそ派遣で働いた方がいいというメリットの部分もあります。派遣社員は基本的に採用のための面接はありません。その代わり定期的に面談があり派遣コンサルタントに就業の不満や条件の変更などを相談できます。そのため直接雇用よりもストレスなく働きやすいのが大きな特徴です。以下は派遣に転職した際のメリットになります。

  • 残業がない

派遣会社に登録時に自分の条件を細かく伝えますので残業をしたくない場合は残業のない職場を紹介してくれます。そのため派遣では残業はほとんどありません。私も派遣会社に登録して働いたことはありますが残業はなく、職場の方も残業が発生しないように配慮してくれていました。

  • 派遣会社が紹介してくれるため仕事を探さなくてもいい

パートや正社員は自分で職を探して面談や履歴書を書かなければいけませんが、派遣社員の場合は条件を伝えておけば派遣会社が職場を探して紹介してくれます。そのため育児と両立して忙しいママ にとっては職探しを自分でしなくていいためメリットは大きいといえます。

  • パートで働くよりも時給が高い

パートや正社員は職場と直接契約ですが派遣は派遣会社との間接契約になります。会社側は通常求人する際に広告費や面談などの人件費がかかります。しかし派遣会社と契約すれば広告費や人件費がかからないためその分時給を高く設定できるわけです。そのためパートに比べて派遣の場合は時給が高く設定してある場合が多いです。例えば以下は派遣の求人になります。

派遣の事務の時給は1300円〜1500円ほどが多いです。パートであれば1200円前後が多いため100円〜300円ほど時給は高くなります。同じような仕事内容でも派遣であればパートに比べて高時給で働くことができます。

しかし派遣で働いていてもパートや正社員に変更を派遣先の企業からされることはあります。例えば私の知人は介護の仕事で派遣社員に登録して働いていました。しかし、しばらく働くと必ずパートや正社員に変更しないかと派遣先の会社側から打診があったそうです。

給与の支払いは紹介元の会社から派遣会社に支払われる仕組みになっています。そのため紹介元の会社側も同じ仕事内容でしっかり働いてくれるのであれば長期的に働いてもらえ時給も安いパートになって欲しいということもあります。

またいい人材であれば正社員として雇用したいという会社もあります。確かに仕事内容にも慣れ、職場を転々としなくてもいいのであればパートや正社員に変更する方がいいこともあります。

派遣は育休が取得できるの?

では派遣会社で働いているママは育児休暇は取得できるのでしょか。結論から言いますと派遣でも条件を満たせば育児休暇を取得することはできます。実際に私のママ友も派遣会社で勤務しながら妊娠し、育児休暇を取得していました。また育児休暇を取得できる条件は以下のようになります。

  • 同じ会社に1年以上勤務している
  • 育休終了後も雇用されることが決まっている
  • 子供が1才6ヶ月になる前日までに契約期間が満了しない

上記の条件が揃っていれば派遣で働いていても育児休暇は取得できるということになります。例えば紹介先の会社で3ヶ月しか働いていない場合でも雇用主は派遣会社であるため派遣会社に1年以上雇用関係があれば問題ありません。以下は厚生労働省の派遣の育児休暇についての案内になります。

 

このように派遣会社に務めていても育児休暇は取得可能です。ただし育児休暇を取得できても育休明けで元の職場に戻れることは少なく、妊娠前と同じ環境ではないことが多いです。

またその場合、育児休暇給付金がもらえるかどうかは条件によります。育児休暇給付金がもらえる条件は以下になります。

  • 雇用保険の被保険者である
  • 休業前の2年間に就業日数11日以上の月が12ヶ月以上ある

この条件を満たしていれば育児休暇給付金をもらうことができます。雇用保険については派遣であっても「勤務開始から最低31日間以上働く見込みがある」「1週間あたり20時間以上働いている」「学生ではない」という条件を満たしていれば雇用保険には加入することができます。

関連記事:ワーママ転職後のすぐ妊娠で育休・育児休暇給付金は?育休取得条件の注意点

派遣は育休明けの時短勤務は取得可能か

また、正社員であれば育休明けに時短制度を利用できますが、派遣で時短勤務は取得できるのでしょうか。ワーママは基本的に家庭との両立をしなくてはいけないため残業ができなかったり育休明けでは時短勤務で働きたかったりすると思います。育児休業法では育児休業について以下に定められています。

  • 3歳に満たない子を療育する労働者であること
  • 1日の所定労働時間が6時間以下でないこと
  • 日々雇用されていること
  • 時短勤務が適応される期間に育児休業を取得していないこと
  • 労働協定により適応除外とされた労働者ではないこと

労働協定により適応除外となる労働者の条件とは

  • 当該事業主に引き続き雇用された期間が1年満たない労働者
  • 1週間の所定労働日数が2日以下の労働者
  • 業務の性質または業務の実施体制に照らして、時短勤務を講ずることが困難と認められる業務に従事する労働者

この条件に当てはまると時短勤務制度の対象外となります。

これらのことを満たしていれば派遣社員であっても時短勤務を取得することはできます。以下は厚生労働省による派遣労働者の時短制度についての案内です。

このように派遣であっても条件を満たせば時短勤務制度を利用できると明記されています。しかし上記にもありますが、時短勤務を認めてくれる派遣先が十分確保されるかは不安に思うところではあります。そのため育児休暇復帰前には派遣会社の面談で時短勤務をしたいことを前もって伝えて行くことも大切になります。

関連記事:子持ちのワーママが時短正社員へ転職する求人法

ママのオススメの派遣会社

ではメリットとデメリットを理解した上でやはり派遣に転職してみようと考えたとき、どのような派遣会社に転職すればいいのでしょうか。世の中には数えきれないほど多くの派遣会社・派遣求人があります。そのため好条件で働くためには求人の精査に膨大な時間がかかってしまいます。

そこで育児に忙しいワーママが好条件で派遣社員として働きたい場合は転職サイトを利用して求人を探すようにしましょう。転職サイトを利用すれば担当者が会社の制度・内情を確認の上あなたにあった条件の求人を紹介してくれます。

ではワーママはどのような派遣専門の転職サイトを利用すればいいのでしょうか。ここでは以下にワーママにオススメの転職サイトを紹介していきます。

①スタッフサービス

    • 主婦OKの求人が多数ある
    • 全国の求人をカバーしており地域を選ばずに求人を紹介してくれる
    • 有給・育休・介護休暇などの福利厚生がしっかりしている
    • 求人数・登録者数・売上げともに人材派遣業界ナンバーワン

あらゆる職種に対応しており求人数は豊富で、特に事務や医療系に強いです。またスキルアップ制度も充実しており、紹介もスピーディーにしてくれると評判です。

派遣の転職サイトに登録していなければまずは登録しておくといい派遣会社になります。

 

          スタッフサービス公式サイトへ

 

②ランスタッド

  • 外資系案件が多い
  • スキルを活かせる求人が多い
  • ママのサポートが手厚い
  • 高いマッチング率

ランスタッドは世界38カ国の地域に拠点をおく人材派遣会社です。そのため外資系の求人を多数揃えています。また福利厚生ではベビーシッターサービスの割引やキャリアアップサポートもあり手厚くフォローしてくれます。

 

          ランスタッドの公式サイトへ

③アデコ

  • 派遣スタッフ一人にキャリアコーチがつく
  • 大手企業や優良企業の事務職・ITやエンジニア関連職、外資系の仕事求人に強い
  • 「この派遣会社でまた働きたい」というリピート率が高い

高時給の仕事求人も豊富で登録スタッフからの口コミ・評判が良い人材派遣会社です。出産前にバリバリ働いており実務経験がある方はアデコへの登録をしておくと優良求人を紹介してくれるので登録しておくと良いです。

 

                                          アデコの公式サイトへ

 

まとめ

ワーママにとって派遣で働くことはメリットとデメリットの両方あります。そのためデメリットの部分もしっかり把握しておくことが大切になります。しかしパートとは違い給与も高く仕事も派遣会社が紹介してくれるため時間のないママにはメリットも大きいです。

派遣会社によってはママに理解のある会社も多くあるためママにあった派遣会社に登録することが大切です。そして今後、育児休暇や育児休暇給付金を取得したママは取得できる条件をしっかり確認して働くことで派遣であってもしっかり育児休暇や給付金を受け取ることができます。

ここで説明したことを理解しておくと派遣で働きながら育児と両立して働いていくことができるようになります。