子持ちのワーママが転職をする際に資格がある方が転職はしやすいです。また資格がないと応募できない求人もありますので、資格を取得することで転職の求人の幅が広がります。
ではどんな資格でも取得できればいいのでしょうか。世の中にはたくさんの資格があり、芸能人が資格をたくさん取得していたりします。しかし、転職に結びつかなければせっかく取得しても意味がありません。
またワーママにとって子育てと両立をしながら資格を取得することは大変です。そのため無駄な資格を取得している時間はもったいないです。
ここではワーママの転職に有効な資格や資格を取得した後の転職求人法について解説していきます。
もくじ
ワーママは資格がないと転職は厳しい?転職に有利な資格と就職に必要な資格
転職をする際に資格取得をして就職を有利にしたいワーママはたくさんいます。では資格があれば必ず就職できるのかというと、そうではありません。しかし就職する際に有利になる資格はあります。
資格を取得するメリットは履歴書に資格について書けるためアピールになり、転職に有利になります。また資格が必須な仕事もありますので、そのような資格を取得することで仕事の選択の幅が広がります。
ではどのような資格を取得できれば転職に有利になるのでしょか。資格といっても就職に有利になる資格と必須の資格があります。以下は転職に有利な資格と必須の資格の表です。
このように資格といっても有利に働くものから、その資格がないとできない業務(独占業務)がある資格まで様々です。ここでは転職に有利な資格と必須資格を求人とともに解説していきます。
転職に有利な資格でないと意味がない・企業が求める資格の転職求人
資格を取得するとき「企業が求める資格とマッチしているか」「求人はあるか」が大切になります。せっかく資格を取得しても求人がなかったり転職に結びつかなかったりすると長い時間をかけて勉強をして取得した意味がありません。以下はママでも取得しやすい企業が求める資格についてです。
・日商簿記1級、日商簿記2級
簿記とは、企業の営業取引や経営活動を帳簿に記録する技術のことです。特に事務系の求人で応募資格に記載されていることが多いです。そのため取得していれば事務系の求人の幅が広がります。例えば以下のような求人です。
経理事務の未経験可能な求人です。簿記3級の資格があれば優遇されますので、就職にも有利となります。このように簿記2級や1級など求人によって応募条件になっていることもありますので取得しておくといいです。
・TOEIC
TOIECは 英語の話す力・聞く力を調べる資格です。TOEICのスコアは730点以上あれば英語力があるとみなされます。英語が得意で英語力を生かしたい方は取得をしてみるといいです。例えば以下のような求人です。
必須スキルではありませんが、あると望ましい能力としてTOEIC600ポイント以上の条件があります。このように英語のスキルの指標にもなりますので持っていると転職に有利になります。
・ファイナンシャルプランナー(FP)
ファイナンシャルプランナー(FP)は主に保険会社での勤務に活かせる資格です。「年金」「保険」「ローン」など身近なお金についての専門生があることを証明する資格になります。
しかし働きながら取得できることが多いため、もし取得したいのであれば転職してからでもいい場合があります。ただし金融系に転職を希望しているのなら取得することで転職に有利になります。例えば以下のような求人です。
このように転職先で取得をする資格であるということは、転職前に取得できていれば就職に有利であるといえます。
このように企業が求める資格とマッチしていなければ就職に有利になるとはいえません。例えば私は子育てやカウンセリングに興味があった時期があり、子供のカウンセリングの民間資格を取得しました。
隙間時間を使ってなんとか取得しましたが、特に転職に有利かといえばそれ相応の知識は得ましたが履歴書に書けるくらいでした。
このようにせっかく取得した資格でも転職に有利に働かなければ意味がありません。お金と時間の無駄をしないためにも企業が求める資格の取得をした方が就職には有利に働きます。
通信講座でも取得可能な国家資格
なお民間の資格よりも国家資格の方が信頼性は高いです。しかし「国家資格は学校に通わないといけない」「学費もかかる」というイメージがあるかもしれません。しかし必ずしも学校に通わないといけない資格ばかりではありません。
通信教育で取得できる国家資格もありますので検討してみるといいです。以下は通信講座でも取得できる主な国家資格です。
・宅地建物取引士
宅地建物取引士は、宅建士とも呼ばれる国家資格の一つです。この資格を取得することで、不動産業界での就職が有利になります。この資格があると不動産の売買や賃貸物件のあっせんをする際にお客様に詳しい説明をすることができます。
不動産に関する重要事項の説明はこの資格がないとできない独占業務になります。例えば以下のような求人です。
不動産の事務の求人で未経験でも可能です、宅地建物取引士の資格があれば資格手当がもらえる求人もあります。他にも不動産系の求人では有資格者優遇の求人は多いので資格を持っていると転職に有利になります。
・ITパスポート
ITに関する基礎知識を備えていることを証明する経済産業省認定の国家資格になります。ITの一番基礎的なものでITの上級資格を習得するための資格という位置付けになります。しかし以下のような求人になら役立ちます。
IT業界の求人になり未経験でPC業務経験があれば応募できます。IT業界での未経験からの仕事はITパスポートの内容から学習する場合があります。従って就職前に資格があると有利になります。
・行政書士
行政書士とは行政へ許認可申請が必要な場合の書類作成、官公署に届ける書類に関する相談業務などを行う法律の専門家です。私の知人は30歳を過ぎて前職で働きながら行政書士の資格取得していました。知り合いの不動産から仕事をもらいながら働いており30歳過ぎのママでも十分習得可能な資格です。例えば以下のような求人です。法律事務所の行政書士の求人になります。実務未経験可能なので資格を取得すれば応募できます。ただし行政書士で未経験の求人はあるものの他の資格と比べると求人数は少なめになります。
このように通信で取得できればワーママも育児と両立しながら取得できます。通信講座だけでなく実務試験が必要な保育士や介護士などの資格はさらに独占業務となり就業率は高くなります。
手に職つける国家資格の転職求人法
ワーママが就職に強い資格が欲しい場合、本気で手に職つけたいなら実務を伴う国家資格を検討してみると生涯仕事には困らないです。以下は手に職をつけたいワーママの国家資格です。
・保育士
保育の専門であることを証明する生涯役立つ資格です。子供が好き人はもちろん、子育て経験も活かせる資格となります。さらに社会的ニーズも高待ってきており保育所、児童福祉施設、ベビーシッターなど活躍の場は多くあります。
資格取得方法は保育士養成学校に通い、卒業と同時に資格取得ができます。ママにおすすめなのが独学や通信講座で勉強し保育士試験を受けて資格を取る方法です。試験に合格してからさらに実務試験もありますが、取得すれば就職はしやすい職業になります。例えば以下のような求人になります。
このように実務経験がなくても採用されますので、資格取得をすれば未経験でも可能です。
・調理師
実務経験3年か調理師学校を卒業後に資格試験が受験できます。調理師は夜遅くまで勤務が多いのですが、日中でも働ける仕事はあります。
私の知人は調理師ですが知人の経験では調理師は経験が物をいう仕事のため、学校に通うよりは実務経験を経てから資格取得する方がいい場合があるといっていました。調理師の求人は例えば以下のようなものがあります。
実務経験なしでも資格があれば応募できます。保育園や施設・学校系などの求人は昼間のみの勤務であるためママでも働きやすいです。ただし他の資格に比べると求人数は少なめになります。
・介護福祉士
お年寄りや身体の不自由な方を介護する専門職の資格です。介護系の資格の中で唯一の国家資格になります。資格取得には福祉系高校を卒業・介護福祉士養成施設を卒業・実務経験3年以上のいずれかでそれぞれ受験資格が得られます。
最短では介護福祉士養成施設で高校卒以上であれば2年就学して卒業後に受験する方法があります。またママであれば未経験で介護職を3年経験してから受験するのが一般的です。
私の知人は働きながら資格取得をしましたが、メリットは「仕事仲間の有資格者に実務を見てもらえた」「試験について有資格者に聞ける」ことです。資格取得すれば資格手当がつきますので給料にも反映します。夜勤ができない人でも夜勤のないデイサービスに勤務しながら資格取得する人もいるので検討してみるといいです。
・看護師
看護大学4年や看護専門学校3年を卒業後に国家試験を受けて取得します。社会人経験があるママは学費の安い専門学校卒業が一般的かもしれません。病院だけでなくクリニック・保育所・訪問看護と活躍の場は多岐に渡ります。
子持ちの方も30代・40代から目指す人もいますが、子供が乳幼児では学業との両立は厳しいかもしれません。ただし、私の知人の同期は看護学校の入学時に40代で乳幼児のママでした。このように少数派ではありますが本人のやる気と家族の協力があれば乳幼児のママでも看護学校の就学は可能な場合もあります。
また例えば私の知人は子供が小学校高学年から学校に通い、卒業後は病院勤務3年したのちにゆっくり働ける職場へ転職していました。卒業後の就職は病院が一般的で実務経験を積むためにも病院勤務をしたほうがいい場合があります。
夜勤も子供が中学生なら勤務している看護師はたくさんいるので、卒業後の子供の年齢が中学生くらいであれば大丈夫でしょう。しかしクリニックなどでも新卒を求人しているため、必ず病院勤務をしないといけないわけではありません。
このように学校に通学しなければ取得できない資格もあり学費はかかりますが、その後の安定した給料を考えるとリターンは大きいです。しっかり資格を取得して働きたい人は検討してみることをお勧めします。
隙間時間を利用するワーママの子育てしながら勉強法
子育てと仕事を両立しながら、さらに資格の勉強をするのは大変です。まずは勉強をする時間を確保する必要があります。そこで考えがちなのが子供が寝静まってからの時間を使うことです。
しかしそれでは1日2時間ほどしか時間を確保できません。2時間でも十分な資格はありますが、隙間時間を見つけて有効活用すれば、意外に1日で見てみると勉強する時間は確保できます。
以下は私の仕事をしているときのタイムスケジュールです。
このスケジュールに隙間時間を探してみた結果、以下の表になります。このように連続して取れなくても、電車の30分×2回・子供が寝てから2時間で合計3時間程度の勉強時間が確保できます。かなり大変だとは思いますが、資格取得するまでの時間を頑張る気持ちでやるといいです。
実際に私も育休中に学習時間を持ったことがありますが、以下の隙間時間を利用しました。このように1日6時間ほど勉強に時間を使いました。育休中であれば隙間時間を活用すると時間は確保しやすいです。ただし子供がまだ小さいため昼間は「ながら勉強」になりますし、子供が夜中に起きたりすることもあり睡眠時間の確保が大変です。それでも昼間にやるかやらないかで大きな差が出てきます。
また仕事をしていても平日の休みの日に子供を保育園に預けて勉強をすることができます。「親が休みなら子供は家庭保育で」という園もありますが、比較的リフレッシュ目的でも預かってくれる園はあります。
さらに就学のためであるといえば預かってくれるでしょう。そうすれば1日勉強をする時間に当てられますので、そのように時間を確保する方法もあります。
隙間時間を使って勉強することはママの休憩時間もなく大変です。しかしこの生活が一生続くならやる気もなくなりますが、資格を取得する数ヶ月〜1年程度のことだと思えば頑張れるはずです。このように自分の時間を見つけることで子育てしながらでも勉強することはできます。
主婦の再就職に有効な資格は?主婦の転職求人法
子供を妊娠して「育児との両立に不安がある」などの理由で退職を選ぶママは50%ほどいます。そのため子供が少し大きくなったタイミングで再就職したいと考えるママは多いです。
しかし、ブランク期間が長かったり、未経験職種であったりすると再就職はなかなか難しいかもしれません。そのとき資格を取得して少しでも就職を有利にする必要があります。
では主婦の再就職に有効な資格とは何でしょうか。例えば以下のような資格になります。
・簿記
事務系は未経験・ブランクありの求人が多くあり、人気の職種になります。人気なゆえにライバルも多くいるため、資格取得していれば無資格者よりは転職に有利になります。独学でも通信講座でも取得することができ期間は3ヶ月が目安となります。
・MOS
マイクロオフィス社製のオフィスソフトであるWordやExcelなどの使用スキルの証明になる資格です。事務系の求人で「持っていると優遇される資格」として記載されていることが多いです。ただしこの資格のみではあまり意味がないかもしれません。簿記やITパスポートなどと一緒に取得すると有利になります。例えば以下のような求人です。
応募資格は高卒以上でオフィスワーク経験があれば応募できます。MOSは必須資格というよりはあれば有利になる資格です。事務系に就職を希望しているのであれば取得するといいです。
・介護職員初任者研修(ホームヘルパー)
介護の現場で正しい知識とスキルがあることを証明する資格です。未経験から介護の仕事がしたい方にオススメの資格になります。合格率も高く取得しやすい資格です。特別養護老人ホームやデイサービス・デイケアなど働き方も多岐に渡ります。例えば以下のような求人です。
デイサービスの介護スタッフの求人になります。未経験でも可能なのですが、資格取得することで資格手当がつきます。さらに3年勤務すれば介護福祉士の資格も会社負担で取得できます。このように介護スタッフは未経験可能な求人が多いですが資格があると優遇されますので取得するといいです。
以上の資格は通信講座でも資格取得でき、子供が幼稚園や学校に行っている間に勉強ができます。そのため働いているママより主婦のママは資格取得しやすいといえます。
まとめ
ママの転職は子供がいるために採用率は独身者よりも低いです。そのため少しでも採用率をあげるために資格取得を考えるママは多くいます。
しかし企業が欲する有資格者でなければ意味がありません。本当にその資格が必要かどうかは実際に求人をみるとわかります。
例えば医療事務や歯科助手も人気の資格ですが、未経験から医療事務として働きながら取得してもいい資格になります。実際に医療事務の求人にはほぼ資格の有無は記載されていません。このように求人を確認してみて本当に必要な資格かを考えていくといいです。企業が求める資格を取得してママの転職を有利にしていくことが大切になります。
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