残業が多かったり時短勤務がなかったりすると、育児と両立がしにくくなり転職を考えるママは多くいます。しかし転職することで給与が下がってしまう場合、転職をためらうかもしれません。
また、職場環境が改善しても給料が思うようにもらえなかった場合、転職したことを後悔することになるかもしれません。
ではワーママが転職をするとき年収は下がってしまうのでしょうか。さらにワーママの平均年収はどれくらいなのでしょうか。
平均年収を知ることで転職先の給与が適正なのかを判断することができますし、平均値からすると転職先の年収はさほど悪くないのかもしれません。
ここではワーママの適正年収を解説し、条件の合う職場に出会えるように転職のコツをお伝えしていきます。
もくじ
ワーママの平均年収は?適正年収を知り転職を成功させる
ではワーママの平均年収はどれくらいなのでしょうか。以下は厚生労働省によるワーママの平均年収を表にしたものです。
参考データ:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査の概要」
あくまで平均ですので、ハイキャリアのママは年収が500万円以上になることもあります。ただしこれは正規職員のフルタイムの年収ですので、もし時短勤務になるのであればだいたい月収は25%減となります。
年収が下がることが気になり転職できないのであれば、平均年収を確認し「転職後の年収は低すぎないか」「フルタイム勤務になってから年収は適切に上がってくる条件なのか」を考えるようにしましょう。
表の通り、正社員であれば年数とともに給与も上がってくることがほとんどですので、今だけでなく先を見越して考えることが大切になります。一方、パートタイムの年収は20年勤務してもさほど変りはありません。そのため年収アップは会社との交渉次第ということになります。
時短勤務の年収は?育児休暇から復帰後の最初の給料
次に時短勤務の年収について解説します。最近では時短勤務を取得できる条件は育児をしているママとは限りません。大手企業などは社員であれば週3の時短勤務ができる場合もありますし、時短正社員という制度を設けている会社もあります。
また育休明けから時短勤務をしたり、転職先で時短勤務を取得したりする場合もあります。そのとき当然フルタイム勤務をしていた時よりも年収は下がります。
では時短勤務になると給与はどれくらいになるのでしょか。以下は時短勤務の年収の表になります。
このように給与は25%減になります。私も育児休暇明けから時短勤務になりましたが給与は減額されています。フルタイムの時は毎日残業もしていましたので、やはり25%〜30%ほど手取り額は減っています。
しかし時短勤務をするのは子供が小さな時になりますので、フルタイム勤務に戻ればまた給与は上がります。さらに正社員であれば年数とともに給与は上がっていくので、給与が下がるのは一時的なものとなります。
また子供にかかるお金も保育園時代は3歳から無償化になりますし、小学校も公立であれば年間12万円〜13万円の費用ですので、子供が小さなうちはそれほどお金がかかりません。そのため時短勤務で給与が減っても家計にそれほど影響はありません。一方、子供が中学や高校になってくると塾代や学費がかかってきますので、そのときに年収が上がっていることが必要になります。
転職直後に時短勤務などで給与が下がっても、あとで上がってくるのであれば給与面は長い目で見ていくことが大切になります。
ワーママが転職すると年収は下がる?
ワーママが転職を考えるとき、育児との両立をしたかったり環境面で不満があったりします。しかし転職をすると給与は今より下がるのでしょうか。
結論からいうと小さな子供がいるママの転職では年収は同等、もしくは下がるのがそれぞれ3割程度になります。残りの3割程度の転職ではママの年収はアップしています。
ここで年収が下がる場合の転職は、転職理由が「育児との両立」を目的にしており残業ができなかったり時短勤務をしたりするためです。もちろんキャリア志向のママの転職では年収アップもありますが、多くは子供が小さいほど転職の条件も限られてきます。
では今より年収が下がるのであれば転職はしない方がいいのでしょうか。基本的に転職後の年収は下がる可能性はありますが、転職してすぐの給与のみで判断するのはまだ早いです。
育児との両立のために時短勤務が取れる会社に転職した場合、確かに給与は一次的には下がります。しかし時間給で計算した時に一概に下がっているとはいえません。
たとえば私の場合、残業がほとんどない部署で時短勤務(6時間)をしていますが、フルタイムで働いている同僚は月収27万円で私は20万円ほどです。しかし時給換算すると、どちらも時給1600円ほどで変わらないことがわかります。
また勤続年数によって給与額が決まる会社もあるため、その場合も転職により一時期に下がることがあります。しかし、経験年数を考慮される場合もありますし、実績や評価を上げることで給与は上がってくるためこの場合も転職による年収の低下は一時的なものであるといえます。
このようにママの転職は転職後すぐは給与が下がることがありますが、年数を重ねていくことで給与は上がってくるため、それほど気にする必要はありません。それよりも長期的にキャリアを築いて行ける職場選びをする方が重要です。
ワーママは年収が下がっても職場環境を選ぶべき・優先順位をつけて考える
しかし、どうしても転職後に給与が下がることが困るママもいます。家のローンや教育費などがあり年収が下がると生活に影響してくる家庭もあります。
そのため年収が下がるのであれば転職をためらうかもしれません。しかし育児との両立ができなければ長く働くこともできません。
そこで転職を考えるときは優先順位を明確にしていくことが重要です。自分の悩みは何で、どのような転職がしたのかを明確にしましょう。
たとえば残業が多く保育園のお迎えにいけないのであれば、残業が少ない職場に転職をすることになります。その時、今までの残業代は無くなりますので結果的に給与は減ることになります。しかし転職の目的は「残業をなくして保育園のお迎えに行くこと」ですので、減給になったとしてもその転職は成功したことになります。
年収が下がるため転職を悩むと、なかなか転職に踏み切れないといったことになり、身動きが取れなくなります。ワーママの転職では年収はある程度は下がる覚悟をして条件を見ていくことも必要です。
以下の写真は私の子供が1歳児のときのものです。
このときから時短勤務をしていますが、時短勤務をしていないとお迎えにも間に合いませんし、帰ってからも夕食や明日の保育園の準備などで休む暇もないのです。
このように残業が多かったり育児に理解がなかったりするとき、長く続けていくことはできません。そのため年収は下がっても職場環境を改善した方が長くキャリアを築けますし、その先に年収アップする道もできます。
年収か環境かを天秤にかけたときに、どちらが優先されるかをしっかり考えることであなたにあった求人を選ぶことができます。
求人サイトを使って求人を探す
ワーママが転職すると年収が下がることがありますが、時間給として計算すると下がっていないケースもありますので一概に「転職後に給与が下がる」とはいえません。
しかし転職後に給与が下がると困るママは少しでも条件のいい会社に転職するために、転職サイトを利用し転職活動を行う必要があります。
自分の希望の給与で転職を勝ち取るためには、交渉のプロに任せることが大切になります。そうすることで転職後の給与をある程度キープできる転職を実現することができるのです。
しかし転職エージェントも抱えている求人や担当者の経験値も様々です。そのため転職エージェントは3社以上は登録しておきましょう。そうすることで自分の希望する条件の転職先を紹介してくれあなたにあった転職を実現することができるのです。
まとめ
ワーママの転職では子育てとの両立を目的にすることが多いです。そのためどうしても前職よりも年収が下がってしまうことがあります。
しかし育児と両立できる環境で長く働くことができれば、その後にキャリアアップや年収アップも可能です。しかしどうしても年収を下げたくないママは転職エージェントの力を借りましょう。
転職エージェントは多数の求人を扱っており年収交渉もしてくれますので自力で転職するよりも好条件で転職をすることができます。