ワーママの転職では書類審査がなかなか通らないということは多いです。それは子供がいることで企業側に「子供の病気で急な休みを取るのではないか」「残業や休日出勤が難しいのではないか」という懸念があるからです。
そのため子供がいても、数ある履歴書の中で「この人の話をもっと聞きたい」と企業側に思ってもらう必要があります。ではどのような履歴書を書けば書類審査を通ることができるのでしょうか。
ママの履歴書を書く上で子供のことを書くべきか迷う場合があります。子供のことを書くと「書類審査に通らないのではないか」という心配があるからです。
しかし、子供がいるかどうかは簡単でいいので記入する方がいいです。なぜなら結局面接で子供のことは聞かれるからです。そのため「子育てをしているが仕事に支障をきたさないようにしている」ことをアピールすることが大切です。
ここではワーママの転職でどのような履歴書を書くと書類審査を通るのか、志望動機と自己PRの記入方法について事例文を通して解説していきます。
もくじ
ワーママの履歴書で書類審査を有利にする履歴書の書き方法
ワーママの転職で書類審査で落ちてしまうことは多いです。子供がいることで企業側は「急な休みを取るのではないか」「働き方に制約があるのではないか」と敬遠しがちになります。ではワーママの履歴書はどのように記入すればいいのでしょうか。
まず履歴書選びですが、使用しやすいのはJIS規格の履歴書です。コンビニに置いてある履歴書の多くはこの種類になります。社会人経験が多く転職歴がある場合、職歴欄が多いJIS規格の方が記入しやすいです。
また手書きかパソコン作成か迷う方もいますが、基本的にはどちらでも構いません。しかし手書きだと何枚も書くと大変ですし修正ペンも使わない方がいいです。
そのため何社も受けるママはパソコン作成の方が向いています。その場合は誤字脱字などがあれば印象は悪くなるため気をつけるようにしましょう。以下は履歴書の例文になります。履歴書の①は学歴、職歴欄です。育休中やブランクがあるということがなければ以下のような書き方でいいでしょう。
育休から復帰して勤務したのち転職するのであれば、育休期間などは特に記入する必要はありません。
②は志望動機、自己PR、趣味、特技欄、③は本人希望欄になり、勤務希望時間や子供については③に記入します。それぞれの書き方について以下で解説していきます。
ワーママ履歴書の志望動機・自己PRは簡潔に
ではワーママの転職でどのようにすれば書類審査を通ることができるのでしょうか。ママが企業を選ぶ基準として「子育てと両立がしやすいこと」が挙げられます。
しかし、そのことばかりを志望動機にしては、企業側はあなたを採用するメリットはないと感じてしまいます。志望動機が「時短勤務が取得できるため」「家から近く通いやすいため」だけでは「どんなスキルや経験があるのか」ということがわかりません。
企業側は「なぜこの会社がよかったのか」「どんなスキルや経験があるのか」を知りたいのです。そのため「子育てと両立できること」が志望動機になってしまっては企業側が知りたいこととマッチしません。
あくまで企業側が知りたいことを考えて記入することが大切です。以下は履歴書の志望動機・自己PR欄の例文になります。このように「自分はどんな強みがあってどのように貢献できるのか」[なぜその会社がよかったのか」を完結に書くようにするといいです。企業側はたくさんの履歴書に目を通しているため「簡潔に」「わかりやすく」が大切です。
ワーママは勤務に制限がある!書類審査を有利にする希望勤務時間の書き方法
なお、子持ちのママが転職するときに履歴書に子供のことを書くべきか迷う人は多いです。しかし子供のことを書かなくても結局は面接で子供のことについて聞かれます。
そのため簡単でいいので子供がいること・サポート体制があることについて記入するようにしましょう。そこで「子供のサポート体制もあり仕事もできる」という熱意を伝えることが大切です。
人事担当であれば小さな子供がいれば急な熱を出すことも、保育園のお迎えの時間があることも承知しています。そのため包み隠さずに子供がいることを伝えるようにすると、それでは困る企業であれば書類選考で落ちます。
しかし対応できる企業であれば書類審査は通りますし、面接で詳しく子供に対してどのような対策をしているかを伝えるようにするといいです。
では子供について履歴書にどのように書けばいいのでしょうか。子供がいることや勤務希望時間の記載は最後の本人希望欄に書くようにします。以下は子供と勤務希望時間について記入の例文です。このように勤務時間について譲歩できるところがあれば記載するようにしましょう。「あれもできない、これもできない」では企業側の条件に合わない場合があり、書類審査を通ることは難しいかもしれません。
自分の都合ばかり記入していると企業側の条件に合わない可能性がありますので、できる限り譲歩する姿勢は大切です。
例えば私は平日は時短勤務をして16時頃には業務を終わらせて帰宅していました。しかし急に業務が入った場合、保育園の延長保育が使える時間まで残業をした事はあります。
さらに土曜日出勤は出勤者の人数も少なかったため、時短休を取得せずに働く場合もありました。
一方、私の同僚は「残業はできない」「土曜日も出勤できない」と上司に掛け合っており、上司に「あれもできない、これもできないでは困る」と言われていました。これが採用面接であれば確実に不採用になってしまいます。
「ここまではできるが、これはできない」というあなたの条件を明確にして譲れるところは譲るという柔軟な姿勢を持つことが大切です。
このように「いつもは時短を取得したい、または残業はできないが繁忙期などは事前に分かっていれば家族に依頼できます」などできる限り対応できるようにすると印象も違います。
ワーママの自己PR・職務実績は詳しく職務経歴書に書く
では次に履歴書を書いたら職務経歴書を書くようにしましょう。特に提出を求められない場合はありますが、前職での経験や実績・スキルをアピールできますので詳しく記入することが大切です。
職務経歴書に書くことは、履歴書に職務経歴を書くよりも詳しい内容で前職で経験した職務内容・実績・スキルを自由形式で記入します。また履歴書に書いた職歴のみを書くようにしましょう。
この資料は履歴書だけではわからない「あなたがその職種でどんなスキルがあり何ができるのか」を企業にアピールするための重要なものです。
例えば以下は営業事務の職務経歴書の例文になります。職務経歴書は2〜3枚までにまとめるようにします。資格についても詳しく記入し、現在勉強中のものがあればそのことも記入するといいです。子育て中であるものの、勉強していることは「仕事に対する熱意がある」と思われるため評価も高いです。
ブランクあり子持ち主婦の履歴書法
なお、妊娠出産を機に退職し子育てに専念する人は多いです。そのため子供が少し大きくなったため復職したいママはたくさんいます。
しかしワーママの転職よりもブランクのある主婦の方が転職条件は厳しくなります。企業側が求めていることは「どのようなスキルがあるのか」ということで中途採用には即戦力を求めていることが多いからです。
そこでブランクのある主婦の履歴書では今までの経験とともに「育児中に得たスキル」「勉強をしたこと」など働く意欲をアピールするといいです。そのとき、希望する職種の必要なスキルを書くようにするといいです。
例えば事務であれば「PTA役員でパソコンを使用して資料作成をした」などです。また子育ての合間に資格取得の勉強をしていたことはそれだけで印象は良くなるため必ず記入しましょう。
例えば以下はブランクが5年ある主婦の履歴書の例文です。退職後にPTAなど何か経験をしたことや、自分なりに努力したこと・工夫したことがあれば記載しておくようにします。また以下は志望動機の例文です。このようにブランクの期間も復職のために取り組んでいたことをアピールするといいです。家事を工夫していたことでもいいので、仕事につながることを記入することで企業側の印象も違ってきます。
育休中・育休明けのワーママ転職の履歴書法
育休中や育休明けで育児との両立が困難であったり、労働条件が合わなかったりする場合、転職をするママはたくさんいます。そのときに気になるのが「どのように育休中や育休明けでの転職に至ったのか」を書けばいいかということです。
書き方としては、育休中であることは職歴に記入すればいいです。育休明けでしばらく働いたのであれば特に記入する必要はありませんが、子供がいることは本人希望欄に希望勤務時間とともに記入します。
そして面接時に育休中や育休明けでの退職理由を詳しく説明するといいでしょう。しかしここで注意しなければいけないのが、決して前職を悪くいうようなことはしない方がいいです。
たとえ育休切りにあったとしても「妊娠出産のため会社都合で退職することになった」と伝えればいいです。前職を悪くいうようなことは企業側にもネガティブな印象を与えてしまいますので、事実のみを伝えるようにしましょう。
例えば以下は「育休中で会社都合の退職予定」の履歴書の職歴の例文です。
このように記入すれば企業側はあなたが育休中であることはわかります。なお、育休中である事は必ず伝えないといけないというわけではありません。
しかし採用されてから子供がまだ小さい状況で働くことになります。そのため伝えておいた方が入社後、子供のことを理解してもらいながら働けますので記入する方がいいです。
また以下は自己PRについての例文です。
ここでは特に育休中であることに触れなくてもいいです、自分のスキル、志望動機を簡潔にわかりやすく書くようにしましょう。次に以下は子供についてと勤務希望時間の例文です。
このように子供の預け先が決まっていることや、急な熱の場合など譲歩できる条件があれば書くようにします。
また転職エージェントを利用すれば、履歴書の書き方の指導や添削をしてもらえます。育休中や育休明けの場合、担当者によっては書かなくてもいいと言われることもあります。
その場合は面接の際に転職エージェントの担当者が代わりに伝えてくれる場合もあります。自分で記入することが苦手な方は転職エージェントを利用することもできます。
まとめ
ワーママの転職で履歴書をどのように書けばいいのか迷う人は多くいます。また子供のことは書かない方がいいのかと考える方もいます。書類審査で落とされることも多いため、難しい問題かもしれません。
しかし採用されるためには必ず子供のことは伝える必要があります。子供のことをいわずに採用されても、その後子育てと両立して働くことが難しくなるからです。
そのため子供がいても働く意欲をアピールして、勤務条件についても譲歩できるよう準備していることを伝えることが大切です。また今までの経験を棚卸しして自分にはどのようなスキルがあるのかを伝えましょう。
企業側にあなたを採用するメリットを伝える履歴書に仕上げることでワーママの転職を有利に進めることができます。
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