育児休暇を取得したものの、今の会社では育児と両立が困難であるため転職したいと考えるママは多いです。なぜなら実際に出産・育児を経験して仕事と両立に不安が出てくる事があるからです。
その場合、育児と両立できる職場へ転職したいと考えるわけですが、育休明けや育休中の転職ではどのようなタイミングで転職をすればいいのでしょうか。
また転職のタイミングが決まってから、どのようなスケジュールで転職活動をすればいいのでしょうか。
ここでは育休明けや育休中での転職のタイミング・また転職のスケジュールについて詳しく解説していきます。
もくじ
育休明けで転職のタイミングはいつがいいのか?知っておきたい3つのタイミング
育休明けで転職する際にタイミングとして大きく分けて3つあります。
1つ目は育休明けですぐのタイミングです。2つ目は育休明けでしばらく(半月から1年)働いてから転職です。そして3つ目は、第2子をすぐに考えている人であれば第2子の育休明けのタイミングです。
・育休明けですぐに転職
育休明けすぐの転職では育休中に転職活動をする必要があります。子供を親に預けたり一時保育を利用しながら面接をこなしたりする事になります。
また復帰してすぐに退職を申し出る事になりますので、育休明け転職の中でもかなり勇気のいる転職の仕方ではあります。
しかし育休明けで復帰しても育児と両立ができないとわかっている場合、転職を優先した方がいいです。育児に対して理解がない会社だと長く働いたとしても、ストレスが多いためです。
また実際にお迎えに間に合わない自体になってしまっては保育園にも迷惑がかかってしまいます。例えば私の場合、育休明けで復帰した際に最初の勤務が週3日の時短勤務でした。
出勤日はフルタイム勤務と一緒でしたので残業もしなくてはならず、7時〜19時まで保育園に預けていました。
いつもお迎えはギリギリで走ってなんとか間に合っているような状態でした。その状態に耐えかねて上司に相談し週5勤務で15時までの部分休業の時短勤務に変えてもらいました。
私の場合、時短勤務の形態を変更してもらえたため退職せずに続けられましたが、この状態が続いていたら退職していました。
このように実質的に育児と両立ができない自体になるような職場では、長く働くだけあなたにストレスがかかるだけでメリットはありません。その場合は育休明けですぐにでも転職をした方がいいです。
そのとき注意しなければならないのが、育休明けですぐ転職すると保育園が退園になる可能性があることです。これは自治体によって違うので必ず住んでいる自治体に育休明けすぐに転職すると退園になるのかを確認することは必要です。
せっかく育休中から計画的に転職活動をして転職できたのに、保育園が退園になってしまっては働けなくなってしまいます。
例えば私の住んでいる自治体では育休明けすぐに転職すると退園になります。これは保育園の申請の時に前職の職場の就労証明書を提出しているためです。
前職に復帰する条件で保育園に入園が決まっているのに、すぐに転職すると保育園の申請時と違う申請内容になってしまうからです。そのため自治体側もすぐに転職することはルール違反としているのです。
復帰してから数ヶ月働けば退園にはなりませんが、これは自治体によるので必ず退園の条件について確認は必要です。
・育休明けしばらくしてからの転職
育休明けでしばらくしてから転職することは一番オススメの転職のタイミングであるといえます。ただし退職まで会社のストレスに耐えられるか・育児と両立できるかがポイントとなります。
できれば半年や1年経ってから転職をするといいです。なぜなら育休明けで保育園に預けると、1年は急な熱でお迎えに行かなければならないからです。これが転職後すぐに早退や休みを取る事になると、かなり気を使う事になってしまいます。
1年後に転職をすると子供も保育園に慣れているため、急な休みを取ることも減ってきますので転職のタイミングとしてはいいでしょう。
・第2子の育休明けのタイミング
すぐにでも第2子が欲しい場合は今の職場で第2子の育休を取得して、その育休明けのタイミングで転職をするといいです。
なぜなら育休明けですぐに転職した方場合、転職先で子供の熱などで急に休んだり早退したりする場合もあります。その状況ですぐに妊娠するとかなり気を使う事になります。
一方、しばらくは妊娠の予定がない場合、転職を先にした方がいいです。転職先で数年働いたのちに妊活をすれば特に問題ないでしょう。ただし転職先の職場が産休育休の取得実績があるかは必ず確認することが大切です。
このように第2子を考えているなら、それぞれの家族計画によって転職のタイミングを考えていくことが大切です。
育休明けですぐ転職したい人は育休中から転職活動をするべき
では育休明けですぐに転職したい場合、育休中から転職活動をしていかなければ間に合いません。その場合、いくつか注意点があります。
4月は保育園の慣らし保育があるため、ママの復帰は4月下旬や5月1日が多いです。そのため6月に転職したい場合は復帰後すぐに退職の意向を伝える必要があります。
「退職を伝えるのは2週間前で可能である」と法律で定められていますので、2週間前に伝えれば問題はありません。ただし育休明けですぐの転職になるため円満退職とはならない場合があることは覚悟しなければなりません。
6月転職は復帰してからの転職ではかなり早めとなります。そのため引き継ぎや有休消化などのことを考えると、育休明けすぐの転職でも7月や8月転職の方が余裕を持って転職ができます。例えば以下は6月転職のスケジュールの表になります。
このように4月の慣らし保育中に面接にいけますので、子供の預け先に困ることはないです。ただし慣らし保育ですので保育園から連絡が来ればすぐに迎えに行かなければなりませんので、そこは注意が必要です。
また例えば以下は8月転職スケジュール表です。
このように6月入職と比べると少し余裕が生まれます。ただし復帰後すぐに面接に行く事になりますので有給を使いながら面接をこなす事になります。
育休明けから1年で転職する!転職活動を始めるタイミングとは
では次に育休明け1年で転職する場合ですが、余裕を持って転職活動ができるためオススメのタイミングになります。
保育園に預けてから1年未満は急な熱での呼び出しが多い時期になります。その時期に転職をしてしまうと、転職早々に早退や急な休みを取得しなければなりません。そのため転職先で気を使う事になってしまいます。
一方、1年経過したタイミングであれば熱を出すことも減ってきますので安心です。このように「育児と両立がどうしても困難である」「パワハラのストレスで今すぐやめたい」というママ以外は育休明けで復帰し、1年後に転職するのがベストタイミングであるといえます。
また、転職活動も1年あれば余裕を持ってできます。4月に入社を希望しているのであれば12月から履歴書を書き始め1・2月で転職活動をします。
少し早く1月入社を希望している人であれば10・11月に転職活動をして12月末に退社というスケジュールになります。また10月と1月は1年の中でも求人が多く出る時期になりますので、転職のタイミングとしてもいい時期になります。
以下は育休明け1年で4月入職の転職スケジュールの表になります。
このように復帰後1年であれば保育園の慣らし保育もありませんので、4月1日の入職が可能となります。
育休中の転職の3つの注意点とは
育休中に育児との両立ができるか不安になり、転職を考えるママは多くいます。実際には育休中でも退職をして転職をすることはできます。
実際に育児休暇を取得して復帰せずに退職するママは毎年1割ほどいます。復帰してからすぐに退職するママもいますので、多くのママが育休中や育休明けでの退職をしています。
ただし育休中の転職は子供の保育園が決まっていないため育休明けで転職するよりもハードルは高くなります。しかし前職で育児と両立が困難であったり会社が育児に理解がなくストレスが大きい場合、復帰せずに転職をした方がメリットは大きいです。
育休中の転職では保育園や退職する際の注意点が3つありますので、以下に解説していきます。
・第1子が保育園退園の可能性
第2子の育休中で復帰せずに転職したとき、第1子が退園となる可能性があるので注意が必要です。これは「第1子の保育園継続のため育休中であると就労証明書に記入して提出している」からです。そのため前職に復帰せずに転職することはルール違反となります。
・保育園内定取り消しになる可能性がある
また前職で保育園申請をして、転職した場合も保育園の内定の取り消しになる可能性があります。これは保育園の申請内容に相違があるとみなされるためです。これも各自治体によりますので必ず転職をする前に確認しておく必要があります。
・前職の退職を伝えるのは転職が決まってから
また育休中の転職は子供がまだ小さいことや保育園が決定していない場合が多いため転職は難しくなります。そのため会社に退職を伝えるのは転職先が決まってからの方がいいです。
先に退職を伝えてしまうと転職先が決まらなかった場合、無職期間がいつまで続くかわからないためです。余裕を持って転職活動をするためにも転職先が決まってから退職を伝える方がいいでしょう。
またどうしても復帰したくないときや会社都合で退職をしなければいけばい場合もあります。その場合、退職後に失業保険を受け取ることはできますので、必ず申請するようにしましょう。
育休中の退職での失業保険についてはこちら
育休中での転職活動のタイミングと転職スケジュール
では育休中に転職活動をする決意をした後、転職のタイミングとスケジュールはどのようにすればいいのでしょうか。
育休は会社規定で「子供が満1歳を迎える誕生日の前日」という方が多いです。3歳までと長めに設定している企業もありますが、ほぼ1歳までとなります。
しかし1歳で復帰をしたくても年度途中の入園はほぼできない地域がほとんどです。そのため最近では保育園の入園ができない場合、育休を2年まで延長可能となりました。
例えば1歳になるのが11月であってもその時期に保育園の入園は厳しいです。そのため「保育園の入園の申請をして、保育園に入園できなかったという証明書(保育園入所不承諾通知書)を会社に提出し4月入園を目指す」というママがほとんどです。
小規模保育園は空きがあることもありますが、2歳児までしか預かっていないため3歳児でまた保育園の申し込みをしないといけません。しかし3歳児の入園はさらに厳しいため、小規模保育園が空いているからといって入園はお勧めしません。
このような理由から保育園は4月入園になるママが圧倒的に多いです。そのため育休中の転職活動も4月を目指して行う場合が多いです。なぜなら保育園に入園が決まらないと転職はできないからです。
なお4月は慣らし保育の期間になりますので、可能であれば4月下旬か5月入社をする方がいいでしょう。以下は育休中に4月入社をする場合の転職スケジュールになります。
保育園の入園が内定するのが2月初旬になります。そのため面接は保育園が内定してからの方がいいでしょう。面接では必ず子供の預け先が決まっているかなど子供についての質問をされるためです。
子持ちママの面接は子供の質問に具体的に答えることが大切になりますので、保育園に入園しているかはとても大切です。
また育休中の転職の際、自治体によっては前職で保育園の申請を行うと転職したときに内定を取り消されることがあります。その場合は保育園の申請をする前に確認することが大切です。
もし自治体に確認して内定が取り消されるとわかった場合は、まずは認可外保育園や小規模保育園に入園して、働きだしてから転園届けを提出して認可保育園への入園を待つ方法もあります。
認可外保育園や小規模保育園であれば求職中でも入園できる場合が多いため、内定取り消しに遭う可能性がある場合は検討してみるといいです。
まとめ
育休明けや育休中での転職活動は計画的に行うことが非常に大切です。そのとき転職のスケジュールを把握しておくことで余裕を持って転職活動を行うことができます。
またママの転職は転職先の会社のことだけでなく、子供の保育園の入園についても考えなければいけません。育休明けや育休中での転職は保育園の退園や内定取り消しに関わるタイミングであるといえます。
そのため転職活動をする前に住んでいる自治体に退園の条件を確認しておくことはとても重要です。育休明けと育休中の転職を成功させるために、これらのことに注意して転職活動をすることはとても大切です。
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