ワーママの悩みは「育児との両立」に関することがほとんどで、その内容は多岐に渡ります。例えば「子供の熱で急な休みを取らなければならない」「家事をこなす時間がない」「時短勤務では給料が少ない」など悩みは尽きません。
ではワーママがこの悩みを解消するためには、どのようにすればいいのでしょうか。転職をすれば解消する場合、速やかに転職をするべきです。しかし転職することにもデメリットはあります。
例えば「ワーママは採用率が低い」「転職すると一から人間関係を築いていかなければならず、急な休みは取りにくいのではないか」など、現職に留まるべきか転職するべきか迷うことがあります。
そのとき転職をする条件に優先順位をつけて考えていけば、転職したあとも後悔したり悩んだりすることは少なくなるはずです。
ここではワーママが仕事と子育てで悩みや転職するかを迷ったときの優先順位や、子持ちママの転職を有利に進めるための転職求人法についてそれぞれ解説していきます。
もくじ
ワーママの悩みは尽きない!ワーママの4大悩み「仕事のやりがい」「年収」「子育てとの両立」「家事」
ワーママの子育ての悩みについて多くあるのが「仕事のやりがい」「年収」「子育てとの両立」「家事」になります。ワーママの悩みは大きくけてこの4つに集約されます。では以下に解説していきます。
・仕事のやりがい
子育てをしながら働くママの多くは、時短勤務や残業免除をしながら勤務しています。そのとき、独身でフルタイム勤務のときと比べると、仕事の内容が変わったり責任をしっかり任せてもらえなかったりするといったことがあります。
会社側も急に休みをとったり残業ができなかったりすると「大きな仕事は任せられない」「良かれと思って軽い仕事を任せる」といったことがあります。
そのとき単純な同じ仕事を毎日する場合もあり、マミートラックに陥ったと感じるママもいます。その場合、仕事に対してのやりがいが見出せず「ずっとこのままなのだろうか」と悩むママは多くいます。
・年収
30代女性の年収はどれくらいになるのでしょうか。以下は30代女性の平均年収の表になります。
時短勤務であれば、フルタイム勤務の給料の25%カットになってしまいます。そのため上記の年収よりもさらに給与は低くなり、手取りが15万円前後になることも多くあります。
また残業代は通常、法定労働時間(1日8時間)を超えた場合、25%割り増しで支払われます。そのため残業を毎日していた人にとっては、残業がなくなるだけで数万円給料が減るといったことが起こります。残業が全くできないママは給料が減ったと感じることもあります。
また会社によっては時短勤務を長らく続けていると、昇進がなかなかできない場合があります。そのためこのままの給料で働き続けていいのかと悩むママもいます。
・子育てとの両立
ワーママの悩みで一番多いのが子育てとの両立です。女性の社会進出を後押しする制度が多くありますが、社会はまだまだ平等ではありません。以下は日本の男女別の育児・家事に費やす時間についての表になります。
このように世界的にみても、日本の家事と育児に費やす時間の割合は圧倒的に女性が多くなります。そのため子供のお迎えや急な熱での休みなど、子育ての負担はママにのしかかってきます。しかし、職場環境は育児に理解がないと感じることは多くあります。
例えば私は仕事中に保育園からお迎えの電話があり、上司に子供の熱で早退したいことを伝えました。そのとき上司に「本当は早退されたら困りますけど、(早退しても)いいです。」と冷たく言われました。
「申し訳ない気持ちでいっぱいで相談しているのに、いちいち嫌味を言わないでほしい。」と思ったのですが、このような経験は働くママなら一度は経験しているのではないでしょうか。
このように子育てと育児との両立では圧倒的に心身共にママの負担が多いです。そのときもっと育児に理解のある職場のに転職したいと考えるママは多くいます。
・家事
ワーママは一人で3つの仕事をこなさなければなりません。「子育て」と「仕事」と「家事」です。毎日のご飯作りはママが担当していることは多いです。そのほかにも掃除・洗濯・ゴミ出しなどパパと分担している家庭もあります。
私も夫と家事を分担していますが、どうしても掃除に手が回りませんでした。子供がいると部屋は一瞬で散らかりますので、仕事が終わった後で片付けとなると気力も体力も残っていません。
家事まで手が回らないこともママを悩ませることになり、家事をする余裕がある職場への転職を考えることになります。
ワーママが現職に留まるか・転職かを迷うときの判断基準
このように日々の悩みを解消するためにワーママは転職を考えるわけですが、現職に留まるのか転職をするのかを迷うことがあります。
例えば、現職は事務職で人間関係もできていて休みも取りやすい状況です。しかし給料が安くて今後も上がる見込みはないという場合です。
そのとき転職先が給料は現職よりも高く昇給もあります。しかしその部署には事務職は自分一人しかおらず急に休みをいいにくい状況です。
この場合、現職に留まるべきか、転職をするべきかを迷うことになります。一見するとどちらにもメリットとデメリットはあります。以下はメリットデメリットを表にまとめたものです。子供が乳幼児であれば現職にとどまる方がいいですし、子供がある程度大きくなっていれば転職先を選ぶ方がいいように感じる人もいます。このように見る人によってどちらがいい職場なのかはそれぞれ違います。
そのため自分が仕事をする上で何が一番大切なのか優先順位をつける作業をする必要があります。例えば給料は安くてもいいので急な休みに対応してもらえて人間関係が良好な方がいい人もいます。この条件の場合は現職に留まった方がいいでしょう。
一方、家庭の状況によっては急な休みに夫の協力が得られるため、昇給がありやりがいを求めたい人もいます。これは自分の家族の協力や働くことに対して「何に重きを置いているか」によって違ってきます。
このように自分の中で働くことへの優先順位を決めておくと転職する際の判断基準になりますので、まずはしっかりそこを考えることが大切です。
転職エージェントに登録して担当者に転職の条件を伝える際にも、この優先順位がはっきりしていると転職の希望を的確に伝えることができます。そうすることで納得できる転職先を紹介してもらいやすくなります。
ワーママは転職が不安!子育て中の転職を成功させるポイント
では優先順位を決めた後、次に転職を考えることになります。しかし、ワーママの転職には不安がつきものです。それは「子供がいることで採用されないのではないか」ということがあるからです。
企業側は小さな子供がいるママの場合「急な休みと取られること」「残業ができないこと」が考えられるため敬遠することがあります。
では、子持ちのワーママの転職ではどのようなことに注意していけばいいのでしょうか。まず第一に考えるのが子育てに理解のある職場選びです。給与や時短勤務など自分の中で様々な条件はあっても、子育てに理解のない職場ではワーママは働くことができません。
そのためママに理解のある職場であることはとても大切です。その上で給与面や残業なしなど条件を見ていくようにしましょう。例えば以下は残業の少ない職場の求人になります。
このように子供のお迎えなどでどうしても残業ができない場合、残業が少なめな求人を中心に探す必要があります。この求人の場合、フレックスタイムも利用できますので、退社時間も調整できます、そのため「必ずこの時間には退社したい」というママにはいい条件でしょう。
またワーママの転職について大きく2つの時期があります。それは「子供がまだ乳幼児であり育児との両立がしたいための転職」と「子供が小学校に上がり給与面ややりがいを求めたい転職」の場合です。
子供がまだ小さい場合、急な休みを取ることもありますし、子供に手がかかりますので子育ての時間を確保しなければなりません。
一方、子供が小学校に上がりある程度自分のことができるようになった場合、ママはやりがいを求めるようになります。
人生において仕事をしている時間はとても長いです。そのとき、やりたくないことをするよりも、やりがいを持って仕事をすることは人生を豊かに過ごすためにも大切になります。
また子供に手がかからなくなってくると次にお金がかかってくるものです。例えば小学校に上がり3年生にもなってくると、親が勉強を教えることがだんだん難しくなってきます。また学習面でもつまづきやすい時期に入ってきますので塾に行く子も増えてきます。
中学校や高校になってくるとさらにお金がかかってきますので、給料面でも転職を考える時期となります。例えば子供の手が離れたためフルタイム勤務をしたい場合、以下のような求人があります。
このようにブランクがある主婦の場合、自分の経験やスキルを活かすことが必要になります。家事や子育てスキルを活かせるのであればブランクがあっても働きやすくなります。
また急な休みを取得することが少なくなり、残業もある程度ならできるのであれば転職求人の幅も広がりますし、やりがいや給与面も上がってきます。
ママの転職は時短勤務かフルタイムか迷ったら、まずは時短勤務を優先する
ママの転職で時短勤務かフルタイムかを悩むことはあります。時短勤務になると給与面で25%程度カットされるため、大幅に年収が下がります。一方、フルタイム勤務であれば給与は下がりませんし、残業をしても25%増しで残業代が支給されることになります。
時短勤務への転職についてはこちら
そのため時短勤務をして家庭に重きをおくか、フルタイム勤務をしてしっかり稼ぐのかで悩むことがあります。もちろん子供が乳幼児であれば時短勤務を選ぶことの方がメリットは大きいです。
しかし、子供が少し大きくなった幼児期以降であればフルタイム勤務をするママも多くいます。家庭の状況でフルタイムができるというママはいいのですが、フルタイム勤務に少し不安があるというママはいます。その場合、まずは時短勤務を選ぶことをお勧めします。
なぜなら時短勤務からフルタイム勤務へはいつでも変更できますし、上司も「それは困る」とは言わないでしょう。一方、フルタイム勤務から時短勤務への交渉は難しく、職場側も難色を示す場合があります。
そのため迷っているママはまずは時短勤務から交渉し勤務してみて、仕事に慣れてきたタイミングでフルタイムに移行する方が負担は少なくてすみます。このように勤務形態について迷った時は負担の少ない勤務から始め、慣れてきたタイミングで仕事の幅を広げるようにするといいです。
例えば私の場合ですが、時短勤務を最初は週3回で始めました。0歳児で子供を保育園に預けたので最初の1年は子供の熱でかなり保育園を休むことになりました。
しかし週3日の勤務であったため、何度も仕事を休むことがなく勤務できました。それから1年後には子供も熱を出す回数も大幅に減って、週5日の6時間勤務に変更しました。給与も週3日勤務よりも上がりましたし、仕事内容にも慣れていたのでスムーズに移行することができました。
このように、最初は負担の少ない勤務の方があとで仕事の幅を増やすこともできます。そのためフルタイム勤務にするか迷っていたり、不安に感じたりするママは負担が少ない勤務から始めるべきです。
まとめ
ワーママの悩みは多くあり、その全てを解消することは難しいかもしれません。しかし優先順位をつけて仕事をすることで、転職の条件で悩んだりすることは少なくなります。
ワーママは忙しく、現状よりいい職場に転職したいと思うことはありますが、あれもこれもと条件をつけると結局求人がむつからなかったり、現職と比較して迷ったりすることになります。
自分がこれだけは譲れないという条件を考えて転職求人を探すことで、失敗のない転職をすることができます。
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