ママが転職をするときに、育児と両立したい場合が多いですが、年収アップや大手企業に転職を希望することは多くあります。なぜなら育児にはお金がかかりますし、子供を1人育てるのに教育費だけで2000万円ほどかかるといわれているからです。
しかし、子供を出産し育児をしていく中でどうしても仕事に制限がかかり年収も伸び悩みます。そのため今の職場のまま働き続けてもいいのかと悩むママは多くいます。
そこで年収を上げるために転職を考えるわけですが、ここではワーママの平均年収はいくらなのか、そして希望年収はどれくらいなのかを紹介していきます。
そしてその中で高収入の職場へ転職するポイントやおすすめの転職法を詳しく解説していきます。
もくじ
ワーママの平均年収はいくら?
「年収をあげたい」「今の年収では不満」というママは多くいます。なぜなら時短勤務で働いていたり、残業をしていなかったりするママが圧倒的に多いからです。
独身時代にキャリアを築いていた人も子育てをする中で大きく年収を落としているのが現状です。以下は20〜40代の女性の平均年収になります。(厚生労働省・賃金構造基本統計調査の概況より)
このように平均で緩やかに上昇しているのがわかります。しかし、男性と比べると女性の年収は大きく下がることになります。以下は男性の平均年収と合わせたグラフになります。(厚生労働省・賃金構造基本統計調査の概況より)
このように女性の上昇よりも男性の年収が全体的に上回っているのがわかります。これは女性が出産育児などで勤務条件が短くなり給料が抑えられているからと考えられます。
そして子供が少し大きくなっても時短勤や残業ができなかった女性社員はキャリアから外れてしまったり昇給ができなかったりする場合があります。
私も時短勤務をしたときには年収が100万円以上下がった経験があります。時短勤務になると8時間労働から6時間労働へと変わります。そのため給与も25%減となるのです。
例えば400万円もらっていたのなら300万円になるというイメージです。今の職場で時短をやめれば給料が上がるのなら、そのままでもいいかもしれません。しかし時短勤務をしていた場合、その後キャリア形成が難しい職場であるのなら転職を考えたほうがいいでしょう。
ワーママの希望年収はどれくらい?
では次にママの希望年収はどれくらいなのでしょうか。ワーママの希望年収の平均は350万円〜450万円といわれています。パートや扶養内で働いているママもいますし、夫の収入もありますので130万円未満でも十分なママもいます。
しかし、30代の女性の平均年収が240〜250万円ですので後100万円は収入をあげたいと考えているママは多くいます。
子供が小さい時は食費や学費もさほどかかりません。保育園も3歳から無償化となりましたので未就学児のうちは子供にかかるお金はあまり気にならないかもしれません。
しかし小学校に上がると子供の行動範囲は広くなり、外食やレジャーにも行く回数が増えますし、塾などの習い事にもお金がかかってきます。そのため小学生になってから年収を上げたいと考えることになります。
そのとき、自分ならあとどれくらい年収が上がれば良いのかをイメージする必要があります。例えば年収200万円のママがいきなり500万円の年収の転職をするのはハードルが高いです。
しかし、300万円以上の職場への転職をすることは可能です。また、時短勤務を止める・正社員になるということでも年収300万円は達成できるかもしれません。
またワーママがさらに年収を上げるためには、いまの職場で管理職を目指すのが一番早いです。しかしながら会社にもよりますが時短勤務をしている女性では管理職になるのは難しい場合があります。
その場合は年収アップのために転職を考えた方がいいでしょう。では次にママがどのようにすれば年収アップにつながる転職ができるのかを解説していきます。
ワーママが年収をあげたい!ワーママが年収アップする求人法
では、具体的にママが年収アップするためにはどのようにすればいいのでしょうか。ワーママが年収アップするための転職方法は以下になります。
- 正社員へ転職する
- 年収の高い同業種へ転職する
- 他業種の高収入の職種へ転職する
・正社員へ転職する
まずパートタイムで働いているママは正社員を目指すのが年収を上げるためには必要な方法です。以下は正規職員と非正規職員の女性の年収の表になります。(厚生労働省・賃金構造基本統計調査の概況より)
このように正規職員と非正規職員では年収の上がり方が違います。非正規ではほぼ横ばいで経過しますが、正社員であれば年収は上がっていきます。
また年収も40代で正規職員と非正規職員では100万円ほどの差がありますので、正規職員で働くことで年収アップに繋がります。しかし、正社員で働いていても残業が多く子育てに理解がない場合は転職しても働き続けることはできません。
そのためママが正社員を目指すのであれば、残業がないことやフレックスタイム制度など子育てしやすい制度があるかどうかを確認することが大切です。例えば以下のような求人になります。
一般事務の求人で未経験でも可能です。月給は23万円からスタートで比較的高収入になります。子育てしやすい企業の証であるくるみん認定マークを獲得している企業になりますし、フレックスタイム利用可能で残業も少なめですので子育てと両立しやすいといえます。
・年収の高い同職種へ転職する
同業種でも会社の業績によって年収は変わってきますので、同じ内容の仕事であれば業績の良い会社への転職が年収を上げる方法になります。
例えば私の知人は医療従事者の臨床工学技士をしていますが、年収を上げるために転職をする人は多くいます。病院だけでなくクリニックや企業など年収が高くなる職場への転職は盛んに行われています。
特に業績の良い企業への転職は年収を大幅にあげることになります。このように同職種であれば自分の経験を活かせますし比較的年収アップをしやすいです。
・他業種の高収入の会社
同業種で転職が難しい場合、他職種でも転職することはできます。その場合は職種未経験の求人を探すことが必要です。
他業種であれば年収の高い職業はあらかじめ決まっています。以下は職種別の年収表になります。(厚生労働省・賃金構造基本統計調査の概況より)
このように年収が300万円以上になるのは教育・学習支援と情報通信(IT業)と学術研究・時術サービスになります。
しかしこれらの職種に就くためには経験があることやその職業に就くためのスキルが必要になることが多いです。そのためこれらの職種へ転職するときは、未経験可能な求人を探す必要があります。
子育てママの高収入の未経験・ブランクあり求人法
では未経験でも可能な求人についてはどのようなものがあるのでしょうか。先ほどいいました通り、年収が高くなる職種は決まっています。その中でもIT企業であれば未経験可能な求人は探せばあります。例えば以下のようなものがあります。
実務未経験でも研修制度もありますので安心です。また月給21万円からのスタートですが、昇給もあり年収600万円以上になることもありますので高収入が見込めます。
ついで高収入になるのは金融業になりますが、これは銀行員や保険会社などになります。未経験でも転職可能な金融業ということになれば、保険の営業職が多く求人を出しています。
なお営業職は高収入ではありますが、離職率も高い傾向にあります。求人を見てもわかりますが営業職はよく掲載されています。
しかし、ママにとって働きやすいやすい環境が整っていることが多く、高収入ですので営業職が向いているママにとってはオススメの職場になります。保険会社の営業の求人は例えば以下のようなものがあります。
このように未経験からでも可能ですし、残業もほとんどなく17時30分退社ですのでお迎えにも間に合います。
また医療福祉も平均で年収272万円となっており、年収は高めとなります。それは有資格者であったり、夜勤があったりするために年収は高めであるということです。
なお未経験や資格がなくても働ける医療系の職種は介護士・看護助手があります。介護士は夜勤がある場合が多いですが、夜勤のない職場もあります。例えば以下のような求人です。
このように日勤のみで残業なしの求人になります。未経験でも可能ですので他職種からの転職もできます。月給も20万円からのスタートですが昇給があり35万円まであがります。
他にも年収が高めで、さらに未経験でも可能である職種はコールセンターがあります。未経験でも可能ですが、クレーム対応が苦手という方には向きません。
しかし、高収入が見込めますし比較的残業もなく退社できます。例えば以下のような求人があります。
コールセンターの求人で未経験でも可能です。月給も21万円からスタートにはなりますが昇給がありますので高収入が見込めます。
大手の就職の注意点・福利厚生はいいが年収アップやママが働きやすいとは限らない!
では次に大手企業の転職について解説していきます。大手企業であれば高収入で育児と両立しやすいのか考えることが多いですが、必ずしもそうではありません。
大手企業は、福利厚生が充実しているのは事実であり、子育て制度も多く設けられていることがほとんどです。
しかし部署が多くあるため子育てに理解のない部署も中にはあります。独身女性や男性ばかりで自分一人が子育て世代だったとすれば、いくら福利厚生が充実していても制度利用はしにくい環境かもしれません。例えば私は従業員600名を超える会社に勤務していたことがあり、いわゆる大手企業でした。
部署も多いため、上司によっては子育てに理解がない場合もありました。また忙しさや帰りやすさにもそれぞれ差があるので、どの部署に行くかで働きやすさは違ってきます。
一方、福利厚生や子育て制度はとても充実していましたし、育児休暇3年取得可能であり、時短勤務を利用して働くこともできました。
しかし私がいた部署の上司は土日出勤の場合は出勤人数が少ないことを理由に時短勤務を取得させてくれませんでした。その後上司が変わると土日出勤しても時短勤務で帰るようにいわれました。
このように福利厚生は充実しているものの、上司や部署によって子育ての理解に差があるのが大企業の特徴です。
また給与面でも大手企業であるから年収はいいとは限りません。20〜30代であれば中小企業とあまり年収は変わりませんし、20代であればさらに給与は安いです。
また出世しなければ年収は緩やかに上昇するものの頭打ちがあり、それ以上は上がりません。そのため中小企業やベンチャー企業とさほど変わらないかもしれません。このように年収をあげたいのであれば、大手企業では出世をしなければあまり意味がありません。
そのため福利厚生が充実しているという目的であれば転職をするメリットはありますが、必ずしも「年収が上がる」「子育てしやすい」というわけではありません。大手企業に転職を考えるのであれば、そこをよく理解して転職することをお勧めします。
まとめ
教育費や家のローンなど家計の出費は多くあります。一方、ワーママになると時短勤務などで年収は約100万円ほど下がります。
そこで高収入の職場に転職を考えるのですが、ワーママの転職はハードルが高いためしっかり調べることが大切になります。転職で失敗して何度も転職を繰り返すことは避けたいです。
ここで高収入を得られる職場ばかりにとらわれてしまうと、子育てに理解が全くない職場であった場合、また転職を考えなければなりません。
そうならないためにも、ワーママの高収入の職場への転職には子育てに理解があるかも同時に確認していくことが失敗しない転職法になります。
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