ワーママが育児休暇明けで復帰するとき、時短勤務を利用する場合があります。しかし保育園の申請時はまだ時短勤務を使うかもはっきり決めていないママも多いです。
このとき保育園の申請はフルタイムの時間数で申請していたのに、復帰時の勤務が6時間勤務の時短になると申請時よりも勤務時間が短くなるため点数が下がってしまいます。そのため保育園内定後に時短勤務になったとき入所は取り消しになってしまう可能性があります。
では復帰時に時短勤務を選びたい場合はどのようにすればいいのでしょうか。ここでは育休中に保育園の申請をして、復帰する際に時短勤務になった場合の保育園の入所事情について私の体験も踏まえて詳しく解説していきます。
もくじ
保育園入所後に時短勤務へ変更すると退園になる?
では保育園の入所時に時短勤務になった場合、入所を取り消されることはあるのでしょうか。これは自治体によって対応が違うため匿名でいいのですぐ確認をするようにしましょう。
例えば私の知人の自治体では
「保育園の選考は申し込み時の状況(すなわちフルタイム勤務)であるが、入所後に時短勤務に変更はあっても入所条件を満たしていれば退園にならない」
と言われたそうです。入所条件というのは保育園に預けるための最低時間でありそれを満たしていれば入所取り消しにならないというわけです。例えば自治体によって違いますが保育園に預ける最低条件は52時間〜64時間の勤務となります。
また私の住んでいる自治体では
「そもそも時短勤務をとっても取らなくても正社員であれば元々の採用条件(フルタイム勤務)の点数で選考するため問題ない。時短勤務を取る場合は申し込み用紙に記入欄も設けてあるが、それで点数が下がることはない」
という回答でした。
ではなぜ時短勤務での時間で選考しないかという理由は「時短はいずれ解消するためその時に保育園がないと困るため」ということでした。
このように自治体によって対応は様々ですので、まず住んでいる自治体に確認することが大切です。しかし年々保育園の数は増えつつあるため、保育園の入所条件も緩くなってきている印象があります。
私や知人の自治体のように退園扱いにならない場合も多いため時短勤務を隠したまま入所せずに、まずは匿名でいいので確認することをお勧めします。
ワーママの時短勤務は何時間取れるの?保育園の預ける時間は変わる?
では時短勤務を取得すると保育園に預ける時間は変わってくるのでしょうか。保育園に預けることができる時間は親の就労時間によって保育標準時間(最長11時間)と保育短時間(最長8時間)があります。
保育標準時間は親の就労が月に120時間以上で保育短時間は月に120時間未満の場合適応されます。時短勤務は通常6時間勤務にできますが、希望によって30分単位で取得可能な場合があり会社によって規定が違います。
例えば8時半から17時までの勤務の場合、育児部分休業(時短勤務)を2時間取得すると15時までとなります。会社によっては勤務時間の前後30分ずつに分けて取得可能です。以下は育児部分休業(時短勤務)の時間の表になります。
このとき6時間勤務となりますが、保育標準時間から保育短時間に変更にはなりません。例えば月20日勤務の場合、「7時間×20日=140時間/月の勤務」となります。なぜ時短の6時間ではなく7時間であるかというと自治体に申請するときの勤務時間は「通勤時間は含まれないが休憩時間は含まれる」ためです。そのため6時間勤務の場合は休憩を含む7時間で就労時間は申請します。
自治体にもよりますが、育児標準時間が利用できるのは月の就労が120時間以上となります。時短勤務を利用しても月140時間になりますので、育児標準時間となり7時〜18時までの11時間、保育園に預けることができます。
このように時短勤務を取得しても月の就労が120時間以上であれば育児標準時間で預けることができます。しかし時短勤務の中でも就労時間が120時間未満になると保育短時間に変更となる場合があります。
例えば私は復帰した最初の勤務が「8時間勤務で週3日(月12日)」の時短勤務でした。この勤務の場合、9時間×12日=108時間/月となるため月の就労が120時間未満になります。
そのため保育園に預けるのは育児短時間の8時〜16時となりました。しかし出勤日は8時半〜17時半までの8時間勤務で残業もあるため勤務する時間がオーバーしてしまいます。
その場合、勤務の日のみ保育園に延長を申請して7時半〜19時まで預けていました。保育園の延長をするためには職場から延長証明書を記入してもらい保育園に提出しなければなりません。また日割りにしてもらえましたが、延長料金もかかるため同じ時短勤務でも1日の勤務時間を短くした方が延長料金がかからず保育料は安くすみます。以下は親の就労時間と保育時間を表に表したものです。
このように時短勤務の時間によっては保育園に預けることのできる時間も変わってきます。そのためなるべく1日の勤務時間を短くして延長をしなくて済むようにしましょう。
時短勤務は給与も減給になりますので延長料金もかかるとさらに給与が減ることになってしまいます。そこで自分の勤務時間が何時間になるのかを計算しておくと復帰した際に焦らずに済むので、事前に確認することをおすすめします。
保育園へ入所してから転職!時短勤務にすると退園になる?
では次に保育園に入所してしばらく働いてから転職した場合、転職先の職場で時短勤務をしたり、転職により勤務時間が変更になることがあります。その場合、保育園は退園になるのでしょうか。
これも自治体によるのですが、ほとんどの場合は退園にはなりません。例えば私の住んでいる自治体では「入所してから数ヶ月働いていれば、まあいいですよ。」という回答でした。やはりすぐに転職し時間が変更になるのはあまり良くない印象でしたが退園にはならないとのことでした。
そのため復帰後に転職して勤務時間が変わることが事前にわかっているのであれば、住んでいる自治体に事前に確認しておくことをお勧めします。
復帰後に今までの職場で時短を取ることは、いずれ時短は解消され元のフルタイム勤務をすることが予測されているため退園にはならない場合が多いです。
しかし、復帰してすぐに違う職場に転職して時間変更があった場合、それが時短勤務であればいいかもしれませんが、パートなどでいずれフルタイム復帰することが予測できない場合は退園になる可能があります。
このように転職後の時間変更は退園になる可能性もありますので、事前に自治体に確認しておくようにしましょう。
関連記事:育休明けに転職すると保育園は退園?退園を避けるワーママの注意点
保育園にはフルタイム申請!実は時短勤務はバレる?バレたら退園になるのか
保育園にフルタイムで申請をして復帰後に時短勤務をした場合、保育園に時短勤務を伝えずにフルタイムの時間でお迎えに行くというママは実際にいます。
例えば私の住んでいる自治体は、時短勤務をしてもしなくても正社員でもともとフルタイム勤務をしていればフルタイムの「月20日の8時間/日」で点数がつきます。そのため本当は時短勤務をしていても保育園には時短のことは伝えずフルタイムの時間でお迎えに行くママはいました。
例えば私は時短勤務をしていたため16時半までにお迎えに行っていましたが、職場の同じ市内の保育園に預けているママは「一旦家に帰って夕食作りをして、18時までにお迎えに行く」と言っていました。
その際に保育園の先生に会わないように道を変えて行くそうですが、バレても退園までにはなりません。なぜなら先ほども言いましたが、私の住んでいる自治体は時短勤務を取っても取らなくても保育園選考の点数には関わらないためです。しかし、バレてしまうと保育園との信頼関係は崩れるためお勧めしません。
0歳児から預けると6年間お世話になる保育園ですので、大切な子供を預ける場所との信頼関係はとても大切だからです。
また、家に帰っているのを先生に見られたり他の保護者から内部告発ということもあります。自治体によっては保育園選考の点数が下がるため退園にとなるシビアな場合もあるため、気をつけなければなりません。
退園になるかはそれぞれの自治体によりますが、保育園との信頼関係を保つ意味でも勤務時間は正確に伝えることが大切です。
まとめ
育休から復帰して時短勤務を取得する場合、保育園の申請時と勤務時間が異なるため退園になるのか不安に思うところです。
せっかく入所できた保育園ですので事前に確認し退園にならないようにしなければなりません。自治体によって対応は様々ですし、激選区では退園になる可能性もあります。
そのため事前に匿名でいいので住んでいる自治体に確認するようにしましょう。事前にリサーチしておくことで最悪の場合の退園という事態は避けられるでしょう。