育休切りにあった・時短勤務が利用できない・残業が多くて保育園のお迎えに間に合わないなどの理由で育休明けに転職をしたいママは意外と多いです。
しかし育休明けで転職するとき、面談時に退職理由や志望動機をどう伝えたらいいか悩むことがあります。「育児との両立」を理由に転職活動をした際に、そのまま理由を伝えて採用に至るのかが不安に感じるところではないでしょうか。
ここでは育休明けで転職活動をするとき、転職の理由と志望動機をどのように伝えれば採用されやすいのか詳しく解説していきます。
もくじ
育休明けで退職したい!転職するタイミングはいつ?
育休明けで退職を考えたときに退職するタイミングはいつがいいのでしょうか。育休明けで転職するタイミングは以下の通りです。
- 育休明け、復帰のタイミングで転職
- 育休明けでしばらく働いてから転職
- 第2子妊娠まで待って育休明けで転職
育休明けでしばらく働いて復帰した場合は「復帰してみてやはり無理だった」ということになります。しかし復帰以前にいまの職場では育児と両立ができないとわかっているのであれば復帰せずに転職をした方がいいです。
なぜなら復帰して働くことは仕事を覚えることと転職することの労力が重なり、ママにとってかなり辛い状況になるからです。そのため復帰せずに転職した方がママの精神的、身体的にも苦痛が少なくて済みます。以下の写真は私が復帰した時期の子供の写真です。
まだ着替えや食事・風呂に至るまで手がかかります。この時期に残業が多かったり自分の経験と全く違う部署に異動することになれば育児と両立して働くのは難しいかもしれません。
例えば私は復帰当初は週に3日〜4日勤務で残業がある部署でした。いつも保育園の迎えはギリギリで、しかも子供に手がかかる時期でしたので仕事の日はヘトヘトに疲れ切っていました。休みが多かったため、なんとか乗り切りましたがその後に週5日の6時間勤務に変更してもらいました。
このように交渉して働き方を変えてもらえるのであれば転職の必要はありませんが、交渉しても会社側がそれに応じないことはあります。その場合は転職という形をとっていく必要があります。
そこで転職のタイミングについて共通するのは、いまの職場に在籍しながら「採用されたら復帰する」「採用されたら退職して次の職場へ転職する」といった方法です。実際に求職してみないと良い求人が見つかるのかはわかりませんし、その求人がいつ出るかもわからないからです。
育休明けで面接担当者に納得される退職理由の伝え方・例文
次に転職活動をする際に面接担当者に退職理由を伝えなければなりません。その際に「家庭の事情で退職」という言い方は良くありません。
そのように言われたら、面接担当者にしてみればプライバシー保護などでそれ以上詳しく聞けないと状況になります。そのためそれ以上のことは聞かれない可能性があり、それは逆にあなたにとって不利な状況になるのです。
なぜならあなたを採用してもまた「家庭の事情ですぐに辞めてしまうのではないか」と面接担当者は考えてしまうか
そのため育休明けの転職はどうしても復帰できなかった理由を正直に伝えた方がいいです。例えば以下のような例文です。
「育児休暇を終えて復職を考えていたところ、復帰前に部署異動を言い渡され
ました。私としては、同じ部署であれば育児をしながら仕事を続けられる自信がありました。 しかし異動先は残業も多くシフト制となっており土日出勤もあるため夫と仕事の調整をしなければならなくなりました。
そのことを伝えましたが異動については変わらないと返答がありました。私としましても、ここで無理
して続けたとしても今後も突然の異動を言い渡される可能性もありますし、事前の異動の告知や相談する余地がなければ家庭の状況を整えることができないと感じました。
このように「続けるつもりではあったが異動による理由でどうしても続けることができなかった」と伝えることで面接担当者も「突然の異動でなければ続けられる」ということなら採用を考えてくれるかもしれません。また面接時にその会社も「異動は予告なく突然である」と分かれば納得の上で「辞退」
ワーママの育休明けの転職は子育てと両立を志望動機にしてもいい?
ワーママの転職では「子育てと両立できる職場への転職」が主な理由になることが多いです。しかし子育てと両立を志望動機にしてもいいのでしょうか。
例えば以前の会社は残業が多く子育てとの両立に悩み転職をした場合、残業が少なく定時で帰れるところが魅力であることは間違いありません。しかし、「残業が少なく子育てと両立できることが魅力で貴社を選びました」と言ってもよほど人手不足でないと採用には至りません。
なぜならあなたを採用した際に自分の会社にどのように貢献してくれるのかわからないからです。そのため志望動機を伝えるときは「自分にどのようなスキルがあってその会社でどのように活躍したいのか」「どのように成長していきたいのか」を伝える必要があります。
そしてそれが前職では果たせなかったという明確な退職理由とともに伝えることで、面接担当者も納得してくれます。
育休明けでの転職で面接に有利な志望動機とは?納得される志望動機の伝え方
では育休明けでの転職で面接時にどのような志望動機を伝えればいいのでしょうか。育休明けですぐに転職する場合「育休を取得するだけ取得して退職した」と印象が悪くなる可能性はあります。そのため印象を少しでも悪くせずに志望動機を伝えるようにする必要があります。
志望動機を伝えるポイントについては以下にまとめました。
- 前職を退職するしかなかった理由
- 前職の悪口・印象が悪くなることは言わない
- 転職先の会社で自分はどのような貢献ができ、成長していきたいか
まず、育休明けで復帰をする方向で考えたがどうしても会社側の都合で難しくなったことを伝えていきましょう。その際に前職の悪口になるようなことは言わないようにします。なぜなら前職のことを悪く言ったり印象を悪くすると面接担当者のあなたへの印象もネガティブなものになってしまうからです。
あくまでも淡々と復帰を試みたが会社都合で無理になったこと、努力はしたが調整ができなかったことを伝えましょう。そして次に転職先の会社への貢献できるスキル、意欲を伝えるようにします。そうすることで育休明けであっても「それでは仕方ないな」と納得した上でそれ以上悪い印象を持たれることはないです。
ワーママの転職を有利にする育休明けの志望動機例文
では次に育休明けでの転職をする際の志望動機の例文を以下に解説していきます。
①退職理由
育児休暇を終えるときに会社に復帰の意思を伝えたところ時短勤務が使えないと言われました。復帰の部署は毎日残業も多く保育園お迎えも間に合わない状況でした。
残業だけでも免除をお願いしましたがそれも叶わなかったため、会社と相談の上退職という形になりました。
①退職理由は明確に・育休の復帰ができなかったことは仕方がなく、会社側も納得していることを伝えましょう。
②自分の経験やスキルを具体的に伝える
前職は食品メーカーの営業事務を担当しておりました。Word,ExcelなどのPCスキルは一通り身につけております。その上でどのようにすれば作業効率があげられるかを常に考え、営業が求めていることを先回りして準備することを身につけてきました。
③なぜその会社に務めたいのか、その会社でどのように貢献したいか
前職の営業事務では1〜2名の営業を担当しておりました。貴社を志望したのは前職よりも扱う商品も多く、営業チームが多く在籍しており、チームで目標達成していく経験ができると考えたからです。営業事務で培ったコミュニケーション能力やPCスキルを活かして貴社に貢献していきたいと考えております。
②自分の経験やスキルを具体的に伝えます。ワーママのような中途採用では志望動機よりも今までの経験やスキル、どのように貢献できるかが重要視されますので、ここは具体的に伝えるようにしましょう。
③なぜその会社に務めたいのか、その会社でどのように貢献したいのかを伝えていきます。志望動機にあたる部分ですが書類選考では重要視されないことがあるため、面接時に詳しく伝えるようにしましょう。
また何社も受けるからといって、どの会社にも当てはまるようなことを用意して伝えたとしても「なぜこの会社であなたが働きたいのか」が伝わらず「それなら他の会社でもいいのではないか」と思われ採用には至りません。
例えば「残業がなくお迎えに間に合うため、子育てと両立でき長期的に働けるため」という理由を伝えても、「それなら他の会社でも残業がないところはあるのに、なぜ当社なのか?」と思われてしまいます。そのため志望動機はなぜその会社で働きたいのかを熱意を持って明確に伝えるようにしましょう。
そして志望動機を考えるときは転職エージェントに添削してもらうといいです。転職は何度もするものではありませんので志望動機や履歴書を書き慣れている人はあまりいません。そのため転職のプロに志望動機を添削してもらうことで、時間のないママも採用されやすい志望動機を書くことができます。
まとめ
育休明けで転職をするとき、志望動機をどう伝えるかはとても大切です。伝え方によっては「育休だけとって辞めてしまう人なんだ」と悪い印象を与え兼ねません。
そこで例文のように育休明けで退職したのは仕方がなかったことを理解してもらう必要があります。そうすることで悪い印象を持たれることなく、あなたのスキルや会社の貢献度などを見てもらうことができます。
また育休明けでの転職では転職エージェントを利用しましょう。育休明けではまだ子供は乳児であり手がかかる時期です。その時期に育児をしながら自力で転職を探すのは困難です。
転職エージェントに登録すればあなたにあった求人を探してくれますし、面談などにも同行してくれます。そうすることで育休明けの転職を成功させることができます。