子育てと仕事を両立するために時短勤務をしたいママは多くいます。特に乳児の子供を持つママにとっては時短勤務ができないということは死活問題なのです。
しかし時短勤務がしたくてもブランクがあったり未経験であったりすると転職することはかなり難しくなります。そもそも時短勤務は法律で定められているため企業側は制度を設けていますが、実際は企業側にはデメリットが大きいからです。
その上で即戦力ならまだしも未経験者を時短で雇用することはかなり厳しいというのが現実です。では未経験職種で時短勤務をすることはできないのでしょうか。
ここでは未経験職種でも時短勤務をする求人法や求人探しのコツについて詳しく解説していきます。
もくじ
ワーママの未経験で時短勤務への転職は厳しい?
久しぶりに職場復帰をしようと考えていても、急にフルタイムは難しかったり体力的に自信がなかったりするママは多くいます。またブランクが長ければ未経験職種に転職することを考える方もいます。
しかしワーママの転職で未経験職種で時短勤務となると採用は厳しいのは確かです。職種も限られてきますし、何より企業側にはデメリットが多いからです。
企業側のデメリットについては「早く退社するため業務が残ること」「正社員であれば福利厚生など必要経費がかかってしまうこと」です。業務が残ることでフルタイム勤務者の負担になりますし、その穴埋めに誰かを雇うとまた経費がかかってしまいます。
そのため企業側からするとデメリットが大きいため時短勤務者の採用には人数制限があったり、そもそもフルタイムで働ける人と時短勤務者では前者を採用する可能性が高いです。
さらに時短勤務者であても即戦力が見込めるのであれば採用もされますが、未経験者であればさらに採用の確率は低くなることは明らかです。
では未経験者で時短勤務をすることは不可能なのでしょうか。未経験者で時短がしたい場合、ある程度職種を絞って求人を探すことが成功するコツになります。職種については以下で解説していきます。
未経験で時短勤務ができる職種別求人法
未経験で時短勤務がしたい場合、職種を絞ることが大切であると説明しました。その上でさらに正社員に転職したいママは多くいます。なぜなら正社員であれば時短勤務でも賞与が出ますし、福利厚生も利用できます。
また子供が大きくなってフルタイム勤務に変更する場合も正社員での雇用のまま変更できるからです。このように正社員での時短勤務はメリットも多くあります。
しかし非正規雇用であれば比較的時短勤務も受け入れやすいですが、正社員となるとハードルは高くなります。そのため求人も見つけにくいかもしれません。
では、正社員で時短勤務ができる職種はどのようなものなのでしょうか。以下は未経験での正社員で時短勤務可能な職種になります。
- 事務系
- IT系
まずは事務系です。事務は求人も多く出ていますし未経験でも可能な求人もあります。営業事務・一般事務など職種も多岐に渡ります。ただし求人も多いですが、人気も高いため競争率は高めになります。そのため時短勤務を希望するのであれば最初から時短勤務は厳しいかもしれません。
時短勤務をしたい場合、入社して1年間はフルタイム勤務が必要な場合は多いです。しかし事務系は残業がなく定時退社ができるのでフルタイムでもお迎えに間に合います。
そのため1年間のみフルタイムをして時短勤務をすると割り切るといいでしょう。事務系の時短勤務ができる求人については以下のようなものがあります。このように未経験でも可能であり、時短勤務も相談できます。会社規定により最初から時短勤務ができなかったとしても18時退社で残業はほぼありませんので保育園のお迎えにも間に合います。
では次にIT系です。ITエンジニアなど未経験で時短勤務可能な求人が多くあります。例えば以下のような求人です。初級エンジニアの求人で未経験者やママも応募可能です。また時短勤務も相談が可能です。IT系やベンチャー企業は時短勤務にも柔軟に対応してくれる場合が多いのでIT系に興味があるママは応募してみるといいです。
その他にも販売スタッフや飲食業などもシフト制が多く採用されており、融通が効きやすい職場になります。ママが多く採用されているため時短勤務も取得しやすいといえます。
ただしフルタイムとなると21時までなど夜遅い場合が多いので「最初から時短勤務ができるかどうか」「時短勤務はどれくらいの期間取得可能か」を確認することが大切になります。
時短勤務ができるなら何でもいいでは転職に失敗する
未経験職種で時短勤務に転職することは簡単ではないことは説明しました。しかし、だからといって時短勤務ができるなら職種はなんでもいいと考えていると転職に失敗してしまいます。
なぜなら自分に向かなかったり好きではない職種であったりする場合、長く続けていくことはできないからです。
時短勤務は時短正社員ではない限りいつかはフルタイム勤務をする時がきます。そのときに好きではない仕事であれば長時間の勤務は苦痛ですし、やりがいを感じることができないため、また転職を考えてしまうことになります。
そうならないためにも自分が何が得意で何が好きなのかを簡単でいいので考えておく必要があります。
例えば接客が苦手な人が時短勤務をしたいからといって接客業についても、その時は時短勤務ができるため割り切って働くことができるかもしれません。しかしフルタイムになると途端に辛くなる可能性があります。
またフルタイムになれば責任ある仕事を任される回数も増えますので、苦手なことや好きではない仕事では苦痛に感じてしまいます。
このことから、自分の好きなことや得意なことを明確にして、できるだけそれに近い職種に転職することが大切です。その上で転職の条件の優先順位をつけるようにすると失敗することは少なくなります。
転職の失敗についてはこちら
優先順位とは自分が転職で譲れない条件のことです。例えば「通勤時間は30分程度」「急な休みにも対応してくれる」などです。
未経験の時短勤務は求人が少ないのも事実です。そのためなかなか採用がないからといって、どんな職種でもいいと考えがちになります。しかしせっかく採用されてもまた転職をするのなら意味がありません。次に転職をする時は年齢も上がっていますのでさらに難しくなります。
そして、その職種に興味がなければ面接での印象も悪くなります。そのため「あなたがその職種に興味がある」ことや、「企業側が求めている人材であること」を伝える努力が必要になります。例えば以下は事務系の求人になります。
このように求人には歓迎する人材やあると望ましい能力などが記載されています。あなたがこの企業が求めている人材であり、採用されると企業側にメリットがあることをアピールしましょう。そうすることで企業側にあなたを採用するメリットを理解してもらえ採用率も上がります。
未経験可能で最初から時短勤務求人法
時短勤務をする場合、多くの会社では「1年後から制度利用可能」など条件を設けています。それは時短勤務制度が元々は育休復帰者のための制度であるため、入社していきなり時短勤務はできないのです。
しかし、1年間もフルタイム勤務はできないというママもいます。その場合は最初から時短勤務ができる職場を探す必要があります。
まずは時短正社員という働き方です。これは育児だけでなく介護をする人も利用可能な制度です。
時短正社員についてはこちら
では、時短正社員で未経験職の求人はどのようなものがあるのでしょうか。時短正社員で未経験でも可能なものは例えば以下のような求人になります。他にも接客業やIT系など未経験可能な求人は様々なものがあります。ただし時短正社員という制度は都市部で多く採用されているため、地方では求人が少ないというのも事実です。そのため都市部に住んでいるママであれば求人を探してみるといいです。
またベンチャー企業などは時短正社員ではなくても交渉によっては最初から時短勤務ができる場合があります。ベンチャー企業は少人数であるため面接時に社長と直接話しができる事が多いです。
そのため直接条件交渉ができるため時短勤務についても相談しやすいといえます。
未経験可能な求人はあるが時短勤務になると交渉が必要
なお時短勤務ができるかを求人のみで探してしまうと極端に求人数は減少します。そのため求人に記載されていなくても時短勤務について交渉することが必要になります。
時短勤務は3歳までは法律で時短勤務を希望する社員に取得させなければならないと決まっています。さらに小学校に上がるまでは努力義務が課せられています。以下の写真は私の子供が1歳児の時のものです。この頃は私も時短勤務を利用して働いていましたし、かなり子育てに手がかかっていました。私の経験からも3歳未満の子供がいるのであれば時短制度の利用は子育てと両立する上でかなり重要であるといえます。
時短勤務がしたいのであれば、まず時短勤務は交渉ができる制度であることを理解しましょう。その上で求人には時短勤務について記載されていなくても、面接時に交渉をすることが大切です。
「子供がまだ1歳のため、しばらくは時短勤務をしたいと考えているのですが」と伝えてみるのです。その上で「うちでは難しい」となる場合もありますが、「このような条件ならどうでしょう」と譲歩してくれる場合もあります。
自分での交渉はなかなか難しい場合は転職エージェントに面接に同行してもらい代わりに交渉を依頼することもでします。最初から時短勤務はできないのだと諦めずに交渉してみることが大切になります。
まとめ
時短勤務での未経験職種に転職することはとてもハードルが高いといえます。時短勤務をすることは会社側からすればデメリットが大きいからです。経験者でそのデメリットを補う即戦力があれば採用もされやすいですが、未経験であれば経験者と比べると採用率は低くなるのは当然です。
そのとき、未経験職種でも可能で時短勤務ができる職種を探すわけですが、比較的未経験でも採用されやすい求人はあります。さらに求人から企業側が求めていることを確認しアピールすることも必要です。
このように未経験者であり、時短勤務がしたいけれど企業側にもあなたを採用するメリットがあることを伝えることが採用率を上げるコツとなります。
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