育休を取得して復帰したときに、「残業が多い」「急な休みが取得しにくい」「週末出勤がある」などの理由により、育児と両立が困難であると感じている方はたくさんいます。また復帰後、子供がいることで以前のように働けなくなり「職場に居場所がない」「仕事がない」という場合もあり、新しい職場へ転職したいと考えている方は多いのではないでしょうか。

しかし、小さな子供がいるママの転職は困難である場合があり諦める方もたくさんいます。子供がいると仕事に制約がかかるため企業側も敬遠するといったことがあるからです。では育休明けで転職することはできないのでしょうか。結論からいいますと、育休明けで育児と両立できる職場はポイントを絞って探せば見つけることができます。

育休明けでは子供がまだ0歳児や1歳児がほとんどです。私も下の子が0歳児で復帰しましたが、まだ自分では何もできない年齢ですので、仕事終わりの育児に手がかかりました。それでも時短勤務をしていたため忙しい状態でも仕事と両立することができました。このように育休明けで復帰して働くポイントとしては「時短勤務」は最低限必須です。またよく熱を出す時期であるため「急な休み取得ができる」ことも必要です。

ここでは育休明けで転職を考えている人について育児と両立できる職場に転職するためのポイントと、やりがいを持って働ける職場に転職する方法について解説していきます。

育休明けすぐに転職はありなのか:知っておきたい転職のデメリット

育休から復帰後、今の職場では育児との両立ができないため転職を考えることはあると思います。「育休明けに転職はできるのか」「小さな子供がいるので転職は困難である」と考えている方もおられますが、実際は多くの人が転職をしています。

もちろん復帰する前提での育休の取得ですから、転職ありきで育休を取得するのは良くありません。しかし、復帰後に「育児との両立がうまくいかない」「仕事のやりがいが見出せない」といった理由での転職はありです。あなたにも転職をする権利があります。しかし転職をする前にデメリットについて知っておく必要があります。それを知っておくことで転職をする際にデメリットに対して準備ができるからです。

育休明けですぐ転職をする最大のデメリットは「まだ子供が小さい」ということです。特に保育園に預け始めてから1年は熱をよく出す時期となります。ただでさえお迎えに行かないといけない回数が多い時期ですので、そこで転職をしてしまうと新しい職場で何度も休まないといけない可能性があります。

私の子供は0歳児で保育園に通いましたが、はじめの1年はよく熱を出してお迎えや急な休みを取ることがありました。以下の写真は私の子供が保育園に通い出して1年目の出席表です。

お休みの日は赤いシールを貼っています。このように月の半分も保育園に通えなかったこともあります。

さらに小さい子供がいるママの転職はそれだけでマイナスに受け止められてしまうかもしれません。子供が小さいということは「よく休む」「残業ができない」と捉えられるからです。このことから育休明けすぐに転職をするときには、上記のデメリットの状況でも転職可能な職場を探す必要があります。

育休明け1年未満で小さな子供がいて転職をするポイント

そこで、育休明け1年未満で転職をする方は「急なお休み可能」「時短勤務可能」の求人を狙うようにしましょう。なぜなら保育園1年目の子供はよく熱を出してお迎えもありますし、家に帰ってからの子育てもかなり労力を使うからです。以下は私の子供が0歳児のときの写真です。食事はもちろん、お風呂・寝かしつけもまだまだ手がかかる年齢です。ちょっとしたことで熱も出しますし、夜も時々起きたりします。この年齢の子供の育児を両立するにはいくら残業がなくてもフルタイムでは困難です。

ただ「時短勤務可能」や「看護休暇可能」な求人であれば全ていいかというと、そうではありません。その職場が急な休みに対応してくれる雰囲気ではなかったりすると休みは取得しにくいです。また転職してすぐに休みを取得するとなると、心情的にも言い出しにくいのではないでしょうか。さらにいうと、子供の熱で休まないといけないとはいえ、何日も休みずらいかもしれません。

そのような場合は病児保育や病時ベビーシッターなどを利用する方法もあります。私も子供が熱を出した時は、回復に数日かかるため病児保育を利用するようにしていました。以下は私が利用していた病児保育の利用規定です。

このように2500円/日かかりますので数日預けたら数万円になります。痛い出費ですが1〜2年のことですので割り切って利用することは可能です。ただ、実際には何万円もの追加出費を払うのは困難である場合があります。

そのため現実的には「看護休暇を取得しやすい職場を探す」ことが重要になります。その後に「夫や家族に協力してもらう」「どうしても都合がつかない場合は病児保育を利用する」といったように子育てサポートを追加で利用しながら働いていくほうがいいです。

このことから育休明け1年未満で転職をするなら、急なお休みにも対応してくれる「子育て応援をしている職場」でなければなりません。さらに子育て世代が多く在籍している職場であれば最適ということになります。例えば以下のような求人がそれに該当します。このように子育てサポートをしている職場であることをアピールしている求人であり、子育て世代も在籍しているため急な休みも取得しやすいといえます。さらに時短勤務可能であるため小さな子供がいる転職でも育児と両立することができます。

育休明けに転職すると保育園は退園になるの?転職で気をつけること

では次に育休明けで転職をするとき、保育園について考えなければなりません。育休明けですぐに転職をすると勤務時間が変更になる場合があり、保育園の点数が下がることがあります。復帰時の点数よりも転職時の点数が下がると退園になる自治体がありますのでそこは注意が必要です。

実際に私の住む地域の市役所に確認したところ、育休明けで転職した場合、勤務時間が減って保育園の点数が下がっても退園にはなりません。また退職後に求職活動期間として3ヶ月猶予があります。その期間で転職ができなければ、さらに3ヶ月延長可能となっています。最長6ヶ月は求職中でも保育園を継続できるということです。

ただし第1子を保育園に預けて第2子の育休を取得している場合は、元の職場に戻ることが必須条件となります。なぜかというと、上の子供を保育園に継続して通うため、就労証明書として育休中の証明を提出しているからです。そのため育休を取得し元の職場に戻らずに転職すると退園になります。一方、元の職場に復帰して数ヶ月でも働いたのであれば転職をしても問題はないです。

このことから例えば私の住む自治体では、育休を取得して元の職場へ復帰後に転職活動をする方がいいです。なぜなら、子供を保育園に預けながら転職活動ができるからです。

ただ、これは私の自治体の例ですので、必ず転職活動をする前に市役所に確認するようにしましょう。自治体によって対応は様々ですので、保育園を退園になる条件や退職後の求職期間の対応をしっかり確認してから転職をすることが大切です。

育児と両立できる転職とは

それでは育児と両立できる職場とはどのような職場でしょうか。育児といっても様々な段階があります。育休明けではまだ子供が小さく手がかかりますが、数年経つと自分のことはある程度できるようになります。また転職後に第2子を考えている方もいると思います。そしてその後、子育てに余裕が生まれるとキャリアアップすることを考えるようになると思います。

その段階に合わせて柔軟に対応してくれる職場を選ぶことで長期的に腰をすえて働くことができます。以下にそれぞれの段階に合わせた育児と両立できる転職についてまとめました。

  • 子供が小さいうちは時短勤務が最適
  • 第2子以降の妊娠に備える
  • 両立を目指すだけではなく、やりがいがある職場を選ぶ

では順に解説していきます。

子供が小さいうちは時短勤務が最適:小学校からフレックスタイム・在宅勤務も有効

育休明けで復帰後に転職を希望する理由として「急な休みが取りにくい」「残業を強いられる」といったことがあると思います。急な熱に関しては保育園2年目以降には随分減ってきます。しかし帰宅後に小さい子供の食事・風呂・家事をこなすのはかなり大変です。このことから育休明けで転職する条件として時短勤務ができる職場が最適ということになります。

フルタイム勤務ができるようになるのは、子供が自分のことを自分である程度できるようになった後です。フレックスタイムや在宅勤務は一見育児と両立できそうですが、どちらにせよフルタイム勤務となるため小さな子供がいるママには不向きです。金銭面の問題もありますので、ある程度の時期でフルタイムへ移行したいママもいると思います。

子供が小学校に上がれば自分のことはある程度できるので、在宅やフレックスタイムの活用も考えるようにしましょう。ただし宿題を見ないといけないことや明日の準備の確認など、保育園とは違った労力が必要になるため過度な残業を強いられる環境では両立はできません。そのため段階的に子育てをフォローしてくれる職場を探す必要があります。例えば以下のような求人があります。このような求人でれば時短勤務ができ、早退・遅参にも対応してくれるため育児と両立がしやすいといえます。子供がある程度大きくなり、フルタイムへ変更しても在宅勤務を活用したり残業を調整したりすることもできます。

また職員の多くが時短勤務を活用していることなど、育児との両立を全面に出していますので制度の取得もしやすいといえます。

第2子以降の妊娠に備える転職求人の考え方

次に転職後に第2子についても考えているのであれば、時短勤務はできれば小学校就学前まで利用できることが望ましいです。例えば私は3人子供がいますが、職場の時短勤務の利用が小学校就学前までとなっています。そのため時短勤務を継続したまま妊娠・出産することができました。

時短勤務が1歳や3歳までで終了してしまうと、フルタイム勤務の期間ができてしまう場合があります。3歳では十分自分のことができるとはいえません。その時期に妊娠をすると妊娠中にフルタイム勤務と育児をこなさなければならず、仕事を継続するのが困難な状況になりかねません。

このことから制度利用は小学校就学前まであればなお良いでしょう。例えば以下のような求人がそれに該当します。このように時短勤務は小学校卒業までとかなり長期間です。これなら生活スタイルを長期的に変えることなく子育てができます。さらに出勤時間が9時20分ですので保育園や小学校に子供を送った後に出勤できます。

しかし、もう出産をする計画がない方は時短勤務が3歳で終了してもいいかもしれません。その場合は保育園のお迎えに間に合う職場であることが必要です。時短勤務可能のほかに残業がないことを確認しておきましょう。時短勤務が終了した途端に残業をしなければならない職場であると、途端に育児と両立できない可能性があるからです。例えば以下のような求人であればいいでしょう。時短勤務の期間の記載はありませんので、3歳で終了する求人の可能性もあります。しかし残業なくお迎えに行けますし、出勤は9時15分からですので子供が小学校に上がっても子供を見送ってからの出勤が可能です。

さらに育児関連のサポートをアピールしている求人であり子育てに理解もあります。このようにそれぞれのライフスタイルの計画に合わせて求人を選ぶことで自分にあった企業に転職することができます。

両立を目指すだけでなく、やりがいのある仕事を選ぶ

それでは育児と両立ができる職場であればそれだけで良いのかというと、そうではありません。育休明けで転職を考える理由として、子供がいることで以前のように働けなくなり仕事を任せてもらえなかったり、居場所がないと感じたりする方もいます。そのような育児に理解のない職場では、いま乗り切ったとしてもキャリアアップする道が閉ざされたり、やりがいを見出せなかったりしてまた転職を考えなければなりません。

ちなみに私の知人は子供が小学生に上がってから少しずつ仕事の幅を増やしていき、子供が中学生になる頃には「管理職にならないか」と声がかかっていました。このように子供の成長の段階に合わせて仕事をすることで、キャリアアップしていくこともできます。

このことから転職をするなら育児と両立することはもちろん、やりがいもありその後キャリアアップできる職場であることが大切です。育児期間は長いので育児中もしっかり働ける、育児に理解のある職場を選ぶようにしましょう。例えば以下のような求人がそれに該当します。保険会社の求人ですが、未経験から可能であるものの、女性活躍をアピールしている求人であり長期的にキャリアを築くことができます。さらに時短勤務も小学1年生まで取得可能ですので、第2子出産などのライフスタイルの変化にも対応できます。

まとめ

育児と両立し、さらにやりがいを求める転職はポイントを絞れば必ず見つかります。転職は年齢が高くなるほど、どんな職種でも狭き門になります。これは転職が容易と思われている職業も同様であり、私の知人(看護師)は40代後半で育児を終えてフルタイムで働ける状態でしたが条件のいい職場はことごとく落ちていました。

育休明けでまだ子供が小さいことは転職にデメリットになります。しかし育児を終えてからでは希望する職場に転職をすることはさらに困難になる可能性もあります。

そのことを考えると育休明けでも思い切って自分の希望する職場へ転職をする方がメリットは大きいといえます。そこで、どのような育児の段階でも対応できる職場を選ぶようにしましょう。そうすることで長期間育児をフォローしてもらえ、キャリアアップする道も見えてきます。

子育てをしながらの仕事は悩みが尽きませんが、段階的に子育てサポートを受けながら職場と向き合うことで希望する働き方ができます。

 

 

 

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