保育園や学童保育へのお迎えをするためには職場で残業があると間に合わないことがあります。残業があまりに多いと、いまの職場では続けていけないと感じるママはいます。このように残業は働くママにとって大きな問題となります。

残業があまりに多い場合、転職を考えることになるのですが「残業が少ない」「残業がない職場」とはどのような職場なのでしょうか。例えば制度として利用できるのが「残業免除制度」「時短勤務」「フレックスタイム」を活用することです。

また残業自体がない職場も存在しますので、自分の置かれた状況にあった職場へ転職することが大切になります。

ここではワーママが残業をせずに働く方法や時短勤務・残業免除制度について詳しく解説していきます。

ワーママは残業ができない!残業のない職場への転職法

育児との両立をしながら働くためには残業がないことはとても大切です。保育園や学童保育へのお迎えに間に合うためには残業が極力ないことが重要なのです。なぜなら保育園や学童保育は延長保育を利用しても19時までの場合が多いからです。

以下は働くママが週5日のうち保育園のお迎えに行っている日にちの割合になります。(厚生労働省委託調査参照)

正規職員のママが1週間のうち5日お迎えに行っている割合が71.4%と最も多くなっています。このように夫や両親がお迎えに行ってくれる家庭は少数派で多くはママがお迎えに行くことになります。

このグラフが表すように私の子供の通っている保育園でも送り迎えの多くはママが来ていました。また私の家庭でも私がほとんどお迎えを担っているのが現状です。そのためママにとっては残業があることは死活問題なのです。

では残業がない職場とはどのような職場なのでしょうか。例えば以下は残業が少ない職種になります。

  • 事務系
  • クリニックの受付や助手
  • デイサービスの介護士
  • コールセンター

・事務系

残業がない代表的な職種として事務系があります。一般事務・営業事務などありますが、土日休みが多く残業もない職場がほとんどです。働くママにとっては人気の職種になりますので競争率も高めになります。

例えば事務系で残業なしの求人は以下のようなものがあります。

このように事務系であれば残業がほとんどありません。また17時半退社になりますので保育園のお迎えにも十分間に合います。さらに子育て中の社員も多く、休みの融通が効くため育児との両立もしやすいです。

・クリニックの受付や助手

クリニック自体が診察時間が終了すると業務が終わりになりますので、残業がほぼ発生しません。ただし診察の終了時間が20時までのクリニックもありますので、勤務終了時間には注意が必要です。

例えば以下はクリニックの受付の求人になります。平日の勤務終了時間が18時50分となっていますが、クリニックは医院長との直接交渉ができますので、多少早く帰らせてもらえることがあります。そのため諦めずに交渉することが大切です。

例えば私の知人はクリニックで看護師として正社員で働いていました。子供のお迎えがあるため本来なら勤務の終了時間が19時のところ、18時45分に終了していたそうです。保育園も近くにあるという条件付きにはなりますが、クリニックは多少融通が効くのでまずは交渉してみることが大切です。

・デイサービスの介護士

介護士の仕事の中でもデイサービスは終了時間になれば利用者さんは帰りますので、残業が発生しません。介護士といっても未経験から可能ですので介護職が初めてのママでも大丈夫です。例えば以下はデイサービスの介護士の求人になります。このように勤務の終了時間は17時半で残業はほぼ発生しません。未経験・無資格でも可能ですので応募しやすいです。

・コールセンター

コールセンターは残業もなく定時終了の求人が多く出ています。ただし勤務が19時や20時終了の求人もありますので、お迎えに間に合う時間帯の求人を探すことが重要です。例えば以下のような求人があります。このように勤務が18時終了で残業がない求人になりますので、保育園の迎えにも間に合います。また土日祝休みであり子供に合わせて働くことが可能です。

その他にも求人を検索すれば残業なしの職場は存在しますので、自分の経験がある職種で探してみるといいです。

例えば「繁忙期は1時間の残業ならできる」「事前に言ってもらえれば可能」など、「ここまでならできる」という条件を持っておくと求人も探しやすくなります。

残業できないママは時短勤務利用も考える

残業ができないママは多いですが、残業がない職場だけの求人を探すのではなく、時短勤務という働き方もあります。

時短勤務は通常6時間勤務とされているため、お迎えにも十分間に合います。また家事をする時間も確保されますので、育児との両立を図ることができます。

ただし、メリットばかりではなくデメリットもあります。時短勤務は企業によって利用できる期間が違います。そのため3歳までの企業もあれば小学校卒業までと長く設定している企業もあります。

3歳までの時短勤務であれば子供が3歳以上でフルタイム勤務となります。その時に残業をしなければならない職場であれば、また転職を考えなければいけません。

また時短勤務の最大のデメリットは給料が約25%カットになるということです。フルタイムで残業なしの勤務と比べると給料が減ってしまいます。そのためしっかり稼いで育児と両立して働きたいママにとってはデメリットと感じてしまいます。

しかし、長期的に時短勤務ができる職場であれば、育児との両立もできます。給料面で問題ないというママにとっては時短勤務がある職場への転職も考えてみることをお勧めします。

例えば以下は時短勤務の職場の求人のなります。事務の求人になり時短勤務も小学校に上がるまで利用できます。勤務の終了時間が17時半で残業もない職場であるため、時短勤務が終了しても育児と両立しながら働くことができます。

時短勤務が終了したらフレックスタイムやリモートワークを考える

先ほどいいました通り、時短勤務には期間が決められている場合があります。そのため時短勤務が終了した後のことを考えなければいけません。

時短勤務が終了してフルタイム勤務になった途端に残業が発生してしまっては、育児と両立して働くことはできません。

働き方改革も後押しして、いまは様々な働き方ができるようになりました。例えばフレックスタイムの利用やリモートワーク です。それぞれ以下に解説していきます。

・フレックスタイム制

フレックスタイムは一定の期間についてあらかじめ決められた労働時間(8時間勤務)があり、その範囲内で勤務開始時間と終了時間を自分で自由に決められる制度です。以下はフレックスタイム制度の表になります。この場合、コアタイム(必ず出勤する時間帯)は10時〜15時になります。フレキシブルタイムは7時〜19時の間で自分で開始時間と終了時間を決めることができます。

例えば「9時出勤をして18時終了する」という勤務もできます。また早めに退社したいのであれば「8時出勤をして17時退社」ということになります。このようにフレックスタイム制度を利用すると、お迎えの時間を調整することも可能です。

しかし、フレックスタイム制にも残業は存在します。そもそも残業をしてしまうと育児との両立も困難になります。そのためフレックスタイム制があっても残業少なめの職場を選ぶことは大切です。例えば以下のような求人になります。営業事務の未経験可能な求人になります。フレックスタイム制を利用できますし、残業も少なめです。勤務例のように17時半退社もできますのでお迎えにも十分間に合います。

・リモートワーク 

リモートワークで在宅勤務をすることのメリットは通勤時間がないということです。通勤時間に片道30分要する場合、1日1時間も通勤時間に費やすことなります。これが在宅勤務だと1時間残業が発生してもお迎えに十分間に合います。

ただし在宅勤務であっても残業が多すぎると育児との両立が困難になりますので、残業が少なめな求人を探すことが大切です。例えば以下のような求人になります。経理事務の求人で時短勤務の他に在宅勤務も可能です。勤務終了時間が18時で残業もないため、在宅勤務であっても残業は発生しません。このような求人であれば通勤時間分を家事や育児に使うことができます。

残業免除制度とは?3歳までは残業を免除できる

では次に残業がない職場探しも大切ですが、3歳までは残業を免除してもらえる制度があります。それは残業免除制度というものであり、法律で定められた制度となります。(育児・介護休業法第16条の8第1項)

この制度は3歳未満の子を養育している従業員から請求があった場合には、原則として所定労働時間を超えて働かせることはできないものになります。

ただし、この制度が利用できるのには以下の条件があります。

  • 子供が3歳未満
  • 日雇い労働者ではない
  • 事業の正常な運営を妨げない
  • 雇用期間が1年以上ある
  • 所定労働日数が週2日以下

このように条件は付くものの子供が3歳未満であればパートやアルバイトでも申請できます。子供が3歳までのママはこの制度を必ず利用することが重要です。

また育児介護休業法は法律であるため、「不利益な取り扱いの禁止」についても定められています。そのためこの制度を利用するにあたり、ハラスメントや解雇なども禁止されています。

フルタイムで働くママの残業事情・残業はどうしてる?ママの残業の乗り越え方

では3歳以上になって残業免除制度を利用できなくなった場合、実際にフルタイムのママはどれくらい残業をしているのでしょうか。

以下は女性の正社員の定時退社の日数についてにグラフです。このように約半数の女性が定時で仕事を終了していることがわかります。お迎えはママが行っている家庭がほとんどになりますので、残業があるということは育児と両立が難しくなります。

また保育園のお迎えは19時で学童保育は18時や19時が多いです。そのため定時で終了するか、遅くとも18時には退社しないと間に合わないことになります。

しかし、どうしても残業が発生してしまう場合はあります。そのときの乗り越え方を知っておくことも重要になります。毎回残業はできないにしても繁忙期など「どうしても残業をしなくてはならない場合」があるからです。

残業の乗り越え方については以下のような方法があります。

  • 両親や夫など家族に依頼する
  • ベビーシッターを利用する
  • ファミリーサポートを利用する

・両親や夫に依頼する

近くにお迎えを依頼できる両親がいたりお迎えに行ってくれる夫がいる場合、一番いい方法になります。ただし核家族化が進み親が近くにいないママも多いです。

夫に依頼する場合、事前にわかっていればお迎えに行ってもらえる家庭もあります。そこは夫婦で話し合い、お迎えに行ける日は夫に依頼してもいいでしょう。

・ベビーシッター

頼る家族がいない場合、ベビーシッターを利用する方法もあります。ただし、ベビーシッターは利用時間が「2時間から」など条件がある場合があるため、お迎えだけ利用するのは難しいかもしれません。お迎え後の保育と合わせて2時間預けるのであれば、利用できることになります。

ベビーシッターの利用料金は安くても1000円/時間になります。だいたい1500円/日が多く、それに加えてシッターさんの交通費も発生しますので月に10日預けると2万円〜3万円以上になります。

・ファミリーサポート

ファミリーサポートは自治体が主体となって運営している子育てを助け合う活動になります。会員制になっており、依頼会員(育児の援助を受けたい方)と提供会員(育児の援助を行いたい方)で成り立っています。

主な利用方法は提供会員に保育園のお迎えをしてもらい、その後提供会員の自宅で子供を保育してもらいます。そしてママが仕事を終えて提供会員の自宅にお迎えに行くというものです。原則子供を預かる場合は提供会員の家庭での保育となります。

例えば私の知人はファミリーサポートを利用して残業をしていました。残業をする日をあらかじめファミリーサポートの提供会員さんに伝えておきます。そしてお迎えやその後の保育をしてもらい、提供会員の家にお迎えに行っていました。

このようにお迎えが間に合わない時にファミリーサポートを利用することもできますので検討してもいいかもしれません。

登録はファミリーサポートの説明会に参加して申し込みをします。その後条件にあった提供会員を紹介してもらい、事前打ち合わせをしてサポートを利用する流れになります。

料金は700円/時間で時間帯によって異なりますが1時間でも利用可能です。ただし、急なお迎えの依頼はできません。また事前に依頼しても「その日は無理です」と断られることもあります。

ファミリーサポートは自治体が運営しており価格も安く、ボランティアの意味合いが強いためです。しかし安価で利用できますので繁忙期など事前に残業の予定が分かっている場合は利用しやすいです。

このように育児サポートを利用することで、どうしても残業が発生してしまう場合にも対応できますので利用を検討してみるといいでしょう。

まとめ

残業をすることは働くママにとってとても重要な問題です。仕事が終わればそこで終了ではなく、そこからお迎え・ご飯の準備・お風呂に寝かしつけとママにとって仕事が終わってからも育児という仕事が待っています。

そのため残業が多い職場では育児と両立など到底できないでしょう。そこで残業を極力しないで済む方法を考えなければなりません。

ここで残業がない職場の求人法や残業を乗り越える方法を学んで、自分の置かれた状況にあった転職先を選ぶことが、育児と両立して長く働き続けるために重要になります。

 

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