40代のワーママがいまの職場では待遇が悪いことや小学生の壁(学童保育に変わることで保育時間が短い・宿題などのフォロー)を理由に転職する人はたくさんいます。

しかし40代以上では転職は厳しく、求人数も少ないため転職することはできないと考えているワーママは多いです。確かに40代以下の転職者に比べると転職率は低いことがあります。

しかし40代のワーママは子供が小学生や幼児以上のことが多く、子供の急な病気で休むリスクは減少します。さらに子供を妊娠出産する可能性も低い場合が多く、ライフプランも立てやすいというメリットがあります。企業側も小さな乳児のママより、このような40代ワーママを採用することはあります。

40代ワーママの転職でもメリットは多く、求人を絞って自分に合った職場を探すことで転職することはできます。ここでは40代のワーママが自分の経験を活かしたり、自分に合った職場へ転職または再就職したりする方法を解説していきます。

40代子持ちワーママは転職が難しい?今までの経験を活かす転職

転職には35歳限界説というものがあり、40代のワーママの転職は厳しいと考えられています。しかし、実際は40代のワーママでも多くの人が転職に成功しています。以下のグラフは過去1年間の女性の転職率です。このように40代女性の転職率は一般労働者(パートタイム以外)ではで40歳〜44歳で⒎6%、45歳〜49歳で7.3%の人が転職をしていることがわかります。40代全体では約15%もの女性が正社員を含むパートタイム以外に転職しています。

また全体的にパートタイムの転職が多いものの、40代の正社員を含む一般労働者の転職は30代の転職者と比べても1%の差しかなくほとんど変わりません。したがって40代からの転職や再就職は十分に可能であるということです。では40代のママはどのようにすれば自分の条件にあった転職ができるのでしょうか。

40代の女性は人生経験や子育て経験によってコミュニケーション能力が高いことが挙げられます。そのためサービス業や接客のある事務・子育てがスキルであると認めてくれる企業では求められている人材となります。

また新しい職種へ挑戦するよりも今までの経験を生かす方が、40代のママに即戦力を求めている企業も多いため就職しやすいといえます。例えば40代のママが子育てと両立ができ、自分の経験を生かせる求人について以下のようなものがあります。

子供教室の講師アシスタントの求人でブランクがあっても、子供の受験経験があれば応募可能です。40代のママも在籍しており、自分の子育ての経験を生かせる求人です。さらに時短勤務が利用できるため子育てとの両立もできます。

このように40代で多少のブランクがあっても積極的に採用してくれる企業は増えていますので、独身時代やパートでの経験でもいいので、今までの経験やスキルを考えて求人を探すといいです。

なお40代ママの転職では転職エージェントを利用することも一つです。私も利用していましたが、年齢、前職の職種や住んでいる地域を入力しているので、自分の経験や年齢に合った求人を紹介してくれます。

さらに子供のお迎えに間に合わないからと諦めていた求人でも、転職エージェントなら面接時に交渉をしてくれますので、自分の希望する条件の職場に転職しやすいといえます。例えば以下のような求人があります。未経験可能でリモートワーク可能・定時退社・子供のイベントにも休みやすい環境で条件はいいのですが、終了時間が18時30分となっています。だいたい保育園や学童保育は18時までで、延長保育を利用して19時までとなっています。

通勤時間が30分だとして退社時間が18時30分では、いくら残業がなくてもお迎えに間に合いません。そのため大体の人はこの求人だけをみると条件に合わないのでスルーしてしまいます。

しかしこれが交渉で退社時間が18時や17時30分となれば、自分に合った条件の職場になります。転職エージェントを利用するメリットは求人紹介の他に待遇の交渉をしてくれるということです。そのため何社か登録して利用してみることをおすすめします。

40代ママは教育資金のためどき・平均年収を知り待遇を見直す

40代ママの多くは小学生や幼児期の子供がいます。幼保無償化も始まり教育資金の貯めどきは3歳からになりました。この時期にしっかり貯金をしたいママは多いです。

このことから40代女性の平均年収はいくらなのかを、まずは知る必要があります。平均値を知ることで自分のいまの給料は低いのかどうかがわかります。以下は40代以上の女性の正規職員と非正規職員の平均年収です。このように非正規職員では給与は変わらず200万円以下で推移しています。一方、正規職員は40代以上になると280万〜290万円と給与は徐々に上がってきます。

これは正規職員であれば年齢とともに給与がアップしていることや、子供が少し手が離れるため時短勤務を活用することが減っていることが挙げられます。

さらに正規職員の年収は、子供が高校生や大学生になる50代では300万円以上となります。このことからしっかり稼ぎたいママは、たとえ最初は非正規雇用でも正規職員を目指すことも大切になってきます。

なお40代では子育て資金とともに老後資金も視野に入れることが必要です。自分がどれくらい給与が欲しいのかを明確にし、転職をする際に正規職員か非正規職員かを考えるようにしましょう。

40代ワーママの転職で小学生の壁をカバーする

では次に、給料面を考えたあと「どのような条件の職場に転職するか」を考えなければなりません。女性の初産年齢は平均で30.7歳であるため、40代のワーママは子供が小学生と幼児くらいが多いです。

小学生には壁があり、40代のママの転職理由の一つにもなっています。この小学校の壁を乗り越えられる条件の職場を選ぶことが育児と両立する上で大切です。

小学1年生の壁とは「新しい環境の変化に対して子供のメンタルが不安定になる」「学童保育の預かり時間が保育園よりも短かくなる」「宿題のフォローが必要になる」ことで育児と両立が困難になることをいいます。

保育園では延長保育を利用すれば19時まで預かってくれますが、学童はそれより短くなる場合があります。例えば私の知人の学童保育では、預かり時間は18時までとなっています。知人はフルタイム勤務をしていたので、お迎えに間に合わないときは同居する母親にお迎えに行ってもらうそうです。

しかし近くに頼れる家族がいない場合、今まで延長保育で預けていたママは転職せざるを得ません。また小学校の登校時間は朝が8時くらいからですので、保育園に朝7時台に預けていたママにとっても育児と両立が困難となります。

さらに「学校の宿題のフォロー」「長期休暇のとき公立の学童はお弁当が必要」であるためママの負担が増えます。以下の写真は私の子供の保育園の給食風景です。保育園では夏休みなど関係なく給食が提供されます。一方、公立の学童では夏休みの1ヶ月半ほど毎日お弁当が必要ですので、フルタイムのママにはかなりの負担となります。このように多くの場合、小学1年生は時短勤務が切れるタイミングもあり、転職を考えるママはたくさんいます。

さらに小学4年生にも壁があり、学童保育が終了するタイミングであったり、学習の差が出てくる子もいたりして学習面のフォローをしなくてはならない時期となります。以下は私の子供の宿題風景です。

まだ小学校低学年では学童で宿題をやってきて、親が確認するくらいで十分な場合もあります。しかし小学校4年生になると学習のレベルも上がってきますので学習のフォローは欠かせません。

また最近は小学4年生以降でも学童保育が利用でき、継続して通う子もいます。しかし遊ぶ友達の関係で学童に行きたがらない子も出てきますので、放課後の子供の居場所の確保が問題になります。

この時期も転職を考えるママが増えるタイミングであるといえます。ではどのようにこの時期を乗り越えればいいのでしょうか。時代の流れとともに、フレックスタイム・時短勤務・在宅勤務など働き方は多様性をみせています。

そのような子育てと両立できる制度を利用して、小学生時代を乗り切ることが40代の転職には必要になってきます。例えば以下のような求人です。IT系の求人ですが実務経験は問わない・ブランクも可なので知識が少しでもある方は応募できます。朝は9時半からですので子供を見送って家事をしてからゆっくり仕事を開始できます。終了時間が18時半ですがお迎えに間に合わなければリモートワークが利用できるので、仕事の合間にお迎えに行くこともできます。

また学童保育によっては17時までであれば、学童から子供が自分で家に帰ってくることをOKとしているところもあります(地域によって異なります)。このようにリモートワークなら子供が帰ってくるのを家で待つこともできます。

またリモートワークは家にいることができるため、小学生の子供がいるママには働きやすい制度となります。なぜなら隙間時間を使って家事ができる・宿題をみれるなど育児との両立ができるメリットは多くあるからです。

例えば私の知人は小学校の面談にリモートワークの隙間時間を利用していました。これが出社しないといけない仕事では半日休暇を取ることになります。このようにリモートワークなどの制度をうまく利用すると、育児との両立がしやすくなります。

40代ママは正社員を目指しても大丈夫か

では40代のママは正社員での就職は可能なのでしょうか。前述した通り40代女性の転職率はパートタイム以外の一般労働者で40歳〜44歳で⒎6%、45歳〜49歳で7.6%の人が転職をしており、30代と比べても転職者の数は大きく変わらないデータがあります。このことから40代女性でも正社員に転職は可能であるといえます。

さらに女性の雇用は非正規職員が上回るものの、正規職員の雇用は年々増加傾向です。いまは国をあげて女性の社会進出を後押ししていますので、正社員への転職のチャンスは増えています。

では40代ワーママの転職理由はどのようなものがあるのでしょうか。厚生労働省の調査によると40歳〜44歳女性の転職理由は、職場の人間関係が好ましくなかった(18.4%)労働時間、休日などの労働条件が悪かった(11,6%)給料・収入が少なかった(8,0%)仕事の内容に興味を持てなかった(4,5%)となっています。そのほかでは出産子育ては(1,7%)です。

このように40代のワーママは子供が小学生や幼児以上が多いため、仕事の条件を見直したかったり、給料などの待遇面を改善したかったりするママが多いことがわかります。

また30代とは違い子育てが理由での転職は減っています。これは子供が小学校に上がったことで急な休み取得が減った・妊娠出産の時期が終わったワーママが多いことが挙げられます。

そのため30代のママより仕事の条件の幅が広がってきますので、正社員の求人の幅も広がってくるはずです。ではどのような求人であれば40代のママは正社員に転職が可能なのでしょうか。例えば以下のような求人があります。経理事務の求人ですが業界未経験・ブランクも可能です。子供の学校行事にも無理なく参加できますし、残業もないためお迎えにも間に合います。さらに40代の子育て中の社員が在籍しており、40代後半の採用もしている企業になりますので40代ママでも転職は可能となります。

40代ママの転職では条件を明確にし、転職を成功させる

では40代のママの転職条件は20代〜30代のママとの転職とどのように違うのでしょうか。まず20〜30代のママは第2子を考えていることもあり転職する際に、育児休業や時短勤務・急な病気の休みなど考えることが多いのが特徴です。

一方、40代のママは「子供が乳児ではない」「今後の妊娠出産の可能性が低い」ということが挙げられます。企業側からしても乳児のママと小学生のママでは、急な休みになる懸念があるため小学生のママの方が取りやすいことがあります。

このことから40代のママは妊娠出産の可能性が低い分、ライフイベントの変化がしにくいといえます。そのため転職の条件も「育児休暇の取得や時短勤務の利用は必要ないが、残業はない職場がいい」「在宅勤務ならフルタイムでも可」など20〜30代とでは変わってくるはずです。

このように自分が譲れる・譲れない条件を明確にして求人を見ていく必要があります。例えば以下のような求人があります。中小企業向けの保険プランナーの求人です。未経験・ブランク可能でフルタイム勤務ですが17時退社で残業はほとんどありません。これなら子供のお迎えに十分間に合いますし、朝も9時から出勤ですので子供を送ったあとに出勤することもできます。

時短勤務は利用できない求人ですが、子供が少し大きくなっている分、自分のことはできますので残業がないなどの条件が合えば育児と両立できます。

40代主婦のブランク・未経験でも転職はできる?未経験からの転職求人法

なお、出産を期に退職した女性は働く女性の中で50%近くいます。退職の理由として「子育てに専念したかった」「子育てとの両立に不安があった」などが多いです。しかし子供が少し大きくなったため、ブランクはあるものの復職したいと考えている主婦はたくさんいます。

例えば私の知人は専業主婦をしていましたが、下の子が幼稚園に上がったことをきっかけに働きに出たいと考えて仕事を探しています。子供の教育資金や自由になるお金が欲しいなど理由は様々ですがブランクを経て働くママは多くいます。

しかしブランク・未経験可の求人では20代と30代がいれば若年を取る可能性は高いです。なぜなら若年層の方が長く働けるからです。では40代未経験・ブランクありでは転職はできないのでしょうか。

そこで重要なのが、40代OKの求人を探すことです。求人自体なかなか見つからないような場合は、転職エージェントに登録すれば自分の年齢にあった求人を紹介してくれます。例えば以下のような求人があります。相談窓口の仕事で、40代から入社している社員も在籍しておりブランク・未経験可能な求人です。18時退社ですが残業はなくお迎えにも間に合います。さらにリモートワークも導入しており育児と両立がしやすいといえます。

また40代の未経験の求人は事務系も多くありますので探してみるといいです。事務系は人気ですので若年層を採用するケースもありますが、40代でも応募できる求人はあります。例えば以下のような求人です。

物流企業の事務の求人になり、未経験可能で64歳まで応募できます。40代を中心のスタッフが在籍しており、ママも多いため休みの調整もしやすく育児と両立がしやすいです。

また40代のママは育児や人生経験によりコニュニケーション能力が高いため、来客や電話対応ではそのスキルを活かせます。面接時はそのスキルを積極的にアピールすることが大切です。

まとめ

40代のママが育児との両立や仕事の条件を改善したいといった理由で転職をすることはあります。40代だから転職は無理だろうと諦める方もいますが、それは非常に勿体無いです。

なぜなら毎年15%ほどの40代のママが転職に成功している現実があるからです。転職率は年齢とともに低下するのは事実ですが、何もしないで諦めていると子供がさらに大きくなったとき、自分にあった仕事がしたいと思っても転職が困難になります。

このことから40代でも自分の経験やスキルを見直して転職することは、育児との両立や待遇&給料面が改善されるためメリットは大きいです。

 

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