「育休をもらっておいて転職するなんて、非常識かな…」

そう感じているワーママ、実はとても多いです。でも、正直に言います。育休明けの転職は違法でも非常識でもありません。

自分とこどものために働く環境を選ぶのは、あなたの当然の権利です。

この記事では、育休明けに正社員転職を目指すワーママに向けて、最適なタイミング・よくある壁とその乗り越え方・知っておきたいお金の話まで、丸ごと解説します。

育休明けに転職を考えるのは、あなただけじゃない

育休から復帰してみたら、

「時短勤務にしたら、給与が思ったより大幅に下がった」

「以前と違うポジションに異動させられた」

「チームの雰囲気が変わって居づらい」

こんな経験をして「やっぱり転職しようかな」と思い始める方はとても多いです。

厚生労働省の調査でも、育休取得後に転職を検討する女性の割合は年々増えています。

民間の調査では、

  • 子育て中の正社員のうち
    35.0%が「育児の影響で退職または退職を検討した」
  • 育休経験がある女性では、
    約4割が退職を検討した

という結果が出ています。

厚生労働省の「雇用均等基本調査」では、女性の育休取得率自体も上昇しています。

以下は育休取得率を表に表したものになります。

このように、育休取得が一般化する一方で、その後の働き方を見直す女性も増えている流れが見えます。

転職を考えること自体は、まったく後ろめたいことではありません。

むしろ、育休中にゆっくり自分のキャリアを見つめ直せた結果として、前向きな転職活動につながるケースもたくさんあります。

育休明けにありがちな転職の理由TOP5

育休明けは、仕事と育児の両立が本格的に始まるタイミングです。


復帰してみて初めて、「以前と同じ働き方では続けにくい」と感じるママも少なくありません。

時短勤務や配置変更、人間関係、通勤負担など、さまざまな理由から転職を考える人が増えています。

実際、私は看護師をしていて、育休復帰しました。1度目の育休明けは病棟で、同じ子育て世代がいない部署で、さらに仕事も忙しく「いつ辞めようか」と日々悩みました。

その後再び産休に入り、育休明けで配属された部署は外来でした。

そこは子育て世代も多く仕事内容も働きやすく、育児と両立して働くことができました。

このように同じ会社でも部署によって育児と両立できる部署、そうでない部署があります。

しかし、育児と両立できる部署に全員が配属できるわけではありません。
その場合、やはり転職を考えるママは多いです。

特に最近は、在宅勤務やフレックス制度など、“子育てしながら働きやすい環境”を重視して職場を選び直すケースも増加しています。

ここでは、育休明けのママに多い「転職を考えた理由TOP5」を以下の表にまとめました。

特に「育休前と条件が変わった」「職場に戻りづらい」というケースは、転職を選ぶ十分な理由になります。

【タイミング別】いつ転職活動を始めるのがベスト?

育休明けの転職には、動くタイミングが成否を大きく左右します。

育休中に活動スタート

メリット: 時間的余裕がある。保活と並行して働き方を整理できる。  

デメリット: 内定をもらっても入社日の調整が難しい。育休給付金の扱いに注意が必要。

復帰後3〜6ヶ月

メリット:保育園が落ち着いた頃で動きやすい。「復帰後に頑張った実績」を作ってから転職できる。  

デメリット:育児・仕事・転職活動の三重生活はハード。スケジュール管理が大切。

復帰後1年以上

メリット:職場での信頼や実績が積める。「腰を据えて復帰した」という印象を転職先に与えやすい。  

デメリット: 転職のチャンスを逃す可能性も。悩み続けるよりは早めに動く方が得策なことも。

一番おすすめは「復帰後3〜6ヶ月」です。保育園が安定し、体も慣れてきたタイミングで、転職エージェントへの登録や情報収集から始めるのが現実的です。

育休明け正社員転職「3つの壁」と突破法

壁1「また育休を取るのでは?」という面接の圧力

面接でこの質問をされるワーママは非常に多いです。

正直に「2人目を考えています」と答えるべきか悩む方も多いですが、嘘をつく必要はありません。

ポイントは「会社に貢献する意欲」をセットで伝えること。

 「将来的に2人目も考えていますが、まずはこの仕事で○○のスキルを活かして貢献したいと思っています。育児支援制度が整った御社なら長く働き続けられると感じています

このように、前向きな意欲と長期就業の意思を同時に示すのが効果的です。

壁2「時短勤務希望」と「正社員採用」の両立

「時短で働きたいけど、正社員で採用してもらえるの?」と不安に思う方も多いですね。

実は法律上、育児・介護休業法により、3歳未満の子を持つ正社員には時短勤務を申請する権利があります。転職先でも、入社後に申請できる場合がほとんどです。

求人を探す際は「時短勤務可」「ママ活躍中」「育児支援制度あり」などのキーワードを活用しましょう。

転職エージェントなら、そういった条件で絞り込んで紹介してもらうことができます。

壁3 転職後すぐに育休は取れる?

「転職先で2人目の育休は取れるの?」という疑問もよく聞かれます。

結論:会社の就業規則による部分が大きいです。

雇用保険の育児休業給付金(いわゆる育休手当)をもらうには、原則として**育休開始前の2年間に、雇用保険の被保険者期間が12ヶ月以上**あることが条件です。

転職直後だと条件を満たさないケースもあるため、2人目を近い将来考えている方は事前に確認しておくと安心です。

知らないと損する!転職前に確認すべきお金の話

育休給付金の返還は発生する?

育休給付金は「育児のために休業した期間」に支給されるものです。**育休中に転職活動をすること自体は問題ありませんが、在職中に転職先で働き始めると給付金の不正受給になる可能性があります。

育休終了→退職→転職の順序を守りましょう。

転職後の社会保険はどうなる?

転職先で正社員として入社すれば、入社日から新しい会社の社会保険に加入します。手続きは会社がやってくれるので、自分で動く必要は基本的にありません。

ただし、退職から入社まで空白期間がある場合は国民健康保険への切り替えが必要なので注意しましょう。

保育園は転職しても継続できる?

多くの自治体では、転職後も就労が継続されていれば保育園の継続利用は可能です。

ただし転職後に就労証明書の提出を求められることがあるため、入社後すぐに職場に発行を依頼しておきましょう。

転職の空白期間が長くなると「就労中」とみなされないリスクがあるため、できるだけ間を空けないことが大切です。

育休明けワーママが正社員転職を成功させる5つのポイント

① 「時短勤務可・正社員」求人に絞って探す

最初から条件を明確にすることで、ミスマッチを防ぎ、内定後のギャップも減らせます。

例えば以下の求人です。

 

② ワーママが活躍しやすい業界・職種を選ぶ

IT・人事・事務・医療・保育などは時短正社員の求人が比較的多いです。

例えば以下の求人です。

 

このようにIT、人事、事務、医療事務などの職種は時短制度や育児支援制度が充実している企業が多く、ワーママが活躍しやすい傾向があります。さらに医療事務向けの求人で残業もほとんどなく、ワークライフバランスを重視した働き方が可能です。

③ 転職エージェントを活用する

ひとりで求人を探すより、育児中の転職に慣れたエージェントに相談した方が効率的です。

子育て中の事情を理解した上で、条件に合う求人を紹介してもらえます。

④ 家族のサポート体制を整えてから動く

転職活動中は面接の日程調整や突発的な対応が増えます。

パートナーや両親と事前に役割分担を話し合っておくと安心です。

⑤ 「なぜ正社員にこだわるか」の軸を明確にする

面接で必ず聞かれます。「安定した収入が必要」「キャリアを積み続けたい」「社会保険を維持したい」など、自分の言葉で語れるよう整理しておきましょう。

よくある疑問Q&A

Q. 育休明けにパートになったら保育園は?

パートでも就労時間の条件を満たせば、多くの自治体で保育園の継続利用は可能です。ただし、就労時間が短くなると点数(優先度)が下がり、更新時に不利になることもあるため、事前に自治体に確認しておきましょう。

Q. 時短勤務は法律で保障されている?

はい。育児・介護休業法により、3歳未満の子を養育する労働者は、1日6時間の短時間勤務を申請する権利があります。会社は原則として拒否できません。

Q. 入社1年未満でも育休は取れる?

育休の取得自体は法律上可能ですが、育休給付金(手当)には雇用保険の加入期間の条件があります。

「育休は取れるが手当は出ない」ケースもあるため、確認が必要です。

Q. 育休明けの転職は難しい?

難しいと感じる方が多いのは事実ですが、条件を明確にして、サポートを活用すれば十分に可能です。

 「難しい」と感じる主な理由は「情報不足」「ひとりで抱え込んでいる」ことがほとんど。エージェントの活用や情報収集で大きく変わります。

まとめ:育休明けこそ、キャリアを見直す絶好のチャンス

育休中・育休明けは、自分の働き方を根本から見直せる貴重な時間です。「今の会社に戻りたくない」「もっと自分に合った環境で働きたい」という気持ちは、決して後ろめたいものではありません。

転職を成功させる3ステップはシンプルです。

1確認する
給付金・保育園・社会保険への影響を事前にチェックしておく

2準備する
「どんな働き方をしたいか」を整理し、転職エージェントに相談する

3行動する
家庭や復帰時期のタイミングを見ながら、少しずつ転職活動を始める

あなたのキャリアはあなたのものです。育休明けだからこそ、ちゃんと自分に合った場所で働く選択をしてください。